SBI SCHD、初の分配金

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タコ足配当

■SCHDの分配金額が決定

 6月19日、SBI SCHDの初めての分配金が明らかになった。解説動画や関連ブログもすでに数多あるが、私にとって「老後の自分年金」を部分的に担ってもらう予定である投資信託であるため、簡単に確認しておきたい。

 SBI SCHDの分配金については、以下の動画で詳細が説明されている。

 「ウエルスアドバイザー株式会社」って何だろうと思われるかもしれないが、SBI SCHDを運用しているSBIアセットマネジメント株式会社のトップページから直リンクされているところであるため、要はこれが「公式見解」である。この動画では、外税控除を最大限に利用するために、分配金を配当等収益以内に収めることなどが説明されている。

 今回の分配金は1万口当たり62円であり、世間の予想よりは低かったという意見が多い

(SBIホールディングスウェブサイトより)

 ネットの掲示板でも、「これを4回(年に4回分配金がある)掛けても、3%にも至らない」なんて卑下する意見があったりするが、SBIの公式ウェブに概説がある通り、例年3月の分配金は他の月と比較して低いことが多く、必ずしも今回の額を4倍したものが通年の分配利率になるわけではないことが示されている。

「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」初回分配金のお知らせ(SBIグローバルアセットマネジメント)|ニュースリリース|SBIホールディングス

(上記ウェブサイトにはモーニングスターから引用されている図があったため、より鮮明なものをモーニングスターから引用してきた。下線は私が追加)

 なおSBI SCHDの基準価格は、4月に入ってからトランプ関税ショックで暴落したことと、その直前の3月に大幅な銘柄入れ替えがあってエネルギーセクターの比率が大きくなったこと(そしてエネルギーセクターは関税ショックの影響を大きく受けたこと)により、まだ完全には回復し切っていない

 それ故、人によっては分配金が「特別分配金」になっている(基準価格が購入時価格より低くなっているため、元本からの払い戻しになってしまい、俗に言う「タコ足配当」※のような状態になっている)人もいるようである。私の場合、昨年の12月に200万円を買ってその後に下落し続けていたが、関税ショック直後に退職金を使って700万円を追加したため、タコ足にはならずに済んでいた(購入平均価格が8,789円で、基準価格が9,040円)。税金を引かれても、約56,000円の臨時収入である。年間で25~30万円になれば、かなりの「戦力」になってくれそうである。

※註:ただし、SBI SCHDの場合は実際に得た収益分配可能額以内で分配金を支払っているため、「利益が無いのにそれ以上の分配金を出している」ような、本当の意味でのタコ足配当ではない。

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