■はじめに
今回のプチ移住(10日間程度の短期滞在)は、北海道の北見市である。
7月の梅雨明けから9月の前半くらいまでは、ここ最近の関東地方は猛暑でありとても観光ができる状態ではない(「ずっと乗り鉄」などに限られる。散策中心などもってのほか)。ということで、避暑の意味合いもあり、道東での滞在である。計ったかのように、関東地方では昨日梅雨明けをした。今日から4日間は、地域によっては40度というとんでもない予報が出ている。
かなり早い時期にホテルを押さえて、後は航空機であるが、イラン情勢もありANAやJALのキャンペーンがなかなか出てこなかった。そこで、かなり久々にAIR DOを使うことにした。女満別往復で22,626円であるから、及第点である。
1日目は移動日、2日目と3日目はいずれもバスのフリー切符を使った旅であり、2日目は温根湯や陸別方面、3日目は常呂や津別方面への旅である。
■2026.7.21
上述した通り、AIR DOでの移動である。京急が車両点検で遅れてしまい、羽田に着いた時点で荷物預入の締め切り7分前であったが、なんとか間に合った(ANAの機械で手続きできるのがありがたかった)。
バスで沖止めの機体まで移動して、久々のAIR DOである。

@AIR DO
出発が遅れたことも影響して、女満別には13時25分頃に着陸した。
ホテルは北見であるため、通常であれば北見駅に行く連絡バスに乗るが、今日はそれには乗らない。というのも、密かな「空港最寄駅」である西女満別駅に行くためである。空港からは約2キロ弱の距離であり、歩けない距離ではない。
空港のロビーで1時間ほど時間調整をしてから、歩き出した。気温は28度を超えており、この地域としてはかなり暑いが、本州では40度超えの地域が多数出ているということで、それと比較すればかなりマシである。

@遠くに駅が見えてきた
25分ほど歩いて、西女満別駅に到着した。列車が来るまで10分ほど待っていたが、車で来て写真を撮る人2人、近くの高架橋から写真を撮る人1人いて、意外に賑わっている。もちろん、列車に乗ろうとしているのは私1人だけであるが。
しばらくして、15時19分発の列車がやって来た。

@空港アクセス鉄道(ではありません)
同駅を出発し、北見に近付くにつれて高校生が増えて、15時59分に北見に到着した。駅横にあるバスターミナルで明日明後日に使うフリー切符を買い、7分ほど歩いてホテルへ。
今回のホテルについて、キッチンは付いていないが、「自室内に冷蔵庫」「共用レンジ」という最低限はクリアしている。それに、部屋を出てすぐの場所にレンジがあるのが嬉しい(「1階に1台だけ」だとかなり使い辛い)。

@滞在部屋(広い)
荷物を整理してから、歩いて15分くらいの場所にあるスーパーに向かった。つまみとして、ひめたら(すけそうだらの幼魚)と、北見と言えばホルモンが有名であるため、塩豚ホルモンを購入した。

@北海道食材
自室に戻り一献して、今日は終了である。
■2026.7.22
今日と明日は、北見バスのフリー切符(2,500円)を使っての旅である。デジタル版もあるのだが、下車時にスマホを立ち上げる必要があるし(しかもログインが切れていたりするし)、田舎では電波が弱い場所もあるため(九州のSUNQパスを山中で提示できなかったことがあった)、紙があるのであれば紙一択である。

@乗り放題
7時頃、ホテルを出て駅に向かって歩き始めた。気温は20度を下回っており、涼しい感じがする。予報では昼も24度までしか上がらないようであり、酷暑日(40度)となる関東や東海地方とは雲泥の差である。
今日はまず、7時21分発の「道の駅おんねゆ」行のバスからである。

@温根湯行
定刻に駅前にあるバスターミナルを出発して、西へ西へと走って行った。マックスでも乗客は5人くらいしかいなかったが、留辺蘂(るべしべ)以降は私1人だけであった(通勤通学とは逆方向であるから、仕方ないであろう)。
終着までは行かず、温根湯バス停で下車した。目の前には公園があるが、実は今から35年前に初めて温根湯に来た際に私が泊まったホテル(1999年に経営破綻)があった場所のようである。

@今はもう公園
道の駅はまだ開いていないため適当に周囲を散策してから、向かったのは「北きつね牧場」である。温根湯には何度か来たことがあるが、この牧場に来るのは上記の温泉ホテルと同じで31年ぶりである。

@久々に
大量のキツネを見てから道の駅に行き、最後の観光要素は「世界最大の鳩時計」である。毎時定刻になると、音楽が鳴り人形が躍り出して、巨大な鳩が出て来るものである。ちょうど、10時の舞台が始まるところであった。

@鳩時計
バス停に移動して、10時10分発のバスに乗る。11時19分、バスターミナルに戻って来た。
続いて乗るのは、11時30分発の勝山温泉行である。このバスは、途中の置戸までは、2006年廃線となった北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線(国鉄地北線)の代替となるバスである。

@続いてのバス
意外に多い乗客(15人くらい)で、北見を出発した。時折、左手には廃線跡(橋脚跡)なども見ることができた。乗客のほとんどは近距離で降りてしまい、訓子府(くんねっぷ)以降は3人だけになってしまった。
12時22分、置戸に到着した。駅舎は立派なコンクリート造りであり、今は無料の絵画館として開放されている(鉄道の絵はあったが、残念ながら鉄道関連の展示物は無かった)。

@置戸駅
駅の裏手には、レールが残されている。この区間が開通したのは明治44年であり、それを記念した碑もある(地北線は、石北線が開通するまでは網走方面への動脈であった。その理由としては、池北峠が緩やかである(地北線にはトンネルが無かった)からであろう)。

@レールが残る
バス停に行き、12時57分発の陸別行に乗り込んだ。この時点で、乗客は私を含めても2人だけであった。
陸別に向けて、池北峠を走り続けた。民家が無いため、バス停もほとんど無い。
13時38分、陸別に到着した。約1年前に帯広でのプチ移住の際にここまで訪問しており、これで池北線跡巡りが繋がったことになる。

@陸別駅
陸別駅では運転体験や乗車体験をしており、私もだいぶ前に運転体験をしたことがある。敷地内を歩いて行くと、1両のディーゼルカーがエンジンがアイドリング状態で停止していた。これから、体験でも行われるのであろうか。

@動態保存
戻りのバスまで時間があるため適当に町内を散策したが、去年来たばかりであるし、特に目新しいものは無かった。
道の駅にあった売店に入ってみると、鹿肉のベーコンが売っていたので、つまみ用として買って帰ることにした。

@今日のつまみ
バス乗り場に行き、14時25分発のバスに乗り込んだ。乗客の数は、安定の2人である。
池北峠を走り抜け、置戸も過ぎ、訓子府25号線バス停で下車した。目的は、近くにある「くんねっぷ歴史館」である。というのも、ここには地北線に関する展示があるらしいのである。
しかし、行ってみると中には入れなかった。というのも、予約が必須というのである。

@無念
開館日や開館時間などは必ず確認しているが、無料の施設なのに予約必須とは意外であった。思えば、つい先日行こうとした石狩市の「川の博物館」でも同様の失敗をしているため、今後は予約の有無も確認しなければならない。
仕方なく、訓子府駅跡に向かった。立派な駅舎とホームが残っており、短いながらもレールも残されていた。

@訓子府駅
歴史館に入れなかったため、バスの出発まで時間がある。ということで、近くにスーパーがあったので今日の食材はそこで揃えてしまうことにした。買ったのは、プチ移住シリーズで定番となっている地元の卵と、ジンギスカン(豚肉)である。

@夕食食材
16時10分発の北見行のバスに乗り、北見に向かった。夕方ということもあり、高校生でほぼ満席であった。
夕食であるが、鹿肉のベーコンは非常に歯ごたえがあって私好みの品であった。
■2026.7.23
今日は、カーリングで有名な常呂方面への旅から始まる。以前は「常呂町」であったが、2006年に合併して今は北見市の一部となっている。
バスターミナルに向かい、7時00分発の常呂行に乗り込んだ。このバスはホテルの前も通るのであるが、座席を確保するため念のため駅前まで移動した。しかし、乗客は2人だけであったから、杞憂に終わったが。

@常呂行
定刻に駅前バスターミナルを出発した。市街地で1人乗客が増えたが、それ以降は増えず、終点の常呂(交通ターミナル)には8時06分に到着した。
この場所は、湧網線(1987年廃止)の常呂駅があった場所である。丁度通学の時間帯であり、バスで賑わっていた。

@交通ターミナル
近くに湧網線の跡があるためそこに向かって歩き始めたが、とにかく寒い。長袖を持ってこなかったことを後悔するくらいの気温である。
しばらく道なりに進むとサイクリングロードが見えて来るが、それが湧網線の路盤跡である。

@廃線跡
あまりに寒いため、いったん交通ターミナルに戻って待合室で1時間ほど過ごした。
霧も消えて気温も上がって来たようなので、再度散策へ。常呂遺跡へ行き、その足で森林公園に向かった。目的は、公園の片隅にある除雪車である。

@発見
見た目が小さくてナローゲージかと思いきや、レールを見るとJRと同じ狭軌である。説明版も何もないので、車両の履歴は不明である。
40分くらい掛けて歩いて中心部に戻り、地元のスーパーに入ってみた。常呂と言えばサロマ湖のホタテが有名であるため、そのホタテと、やはり常呂産の真ガレイを購入した。

@常呂産
交通ターミナルに戻り、11時24分発の北見行に乗り込んだ。乗客は私だけであったが、北見に向かう途中でちらほらと増え、5人くらいになった。
ホテルの前にあるバス停で降りて買った魚などを冷蔵庫に入れ、続いては市内散策である。ひたすら歩いて「SLひろば」に向かったが、もう夏だというのに冬支度のままであった。

@冬支度仕様
これでは「鉄分補給」にならないため、再度歩いて駅方面に向かい、辿り着いたのがオホーツク鉄道車両展示場である。ここには、除雪車や郵便車、ディーゼル客車など、多数の車両が展示されている場所である。

@展示場(一例)
その後は、すぐ近くにある北見ハッカ記念館(無料)を見学した。見学後は駅に向かうが、実はこの歩道のように見えている場所が、ふるさと銀河線(池北線)の廃線跡である。近くには、池北線のレールを使った街灯などもある。

@ここも廃線跡
駅前バスターミナルに行き、14時50分発の津別行に乗り込んだ。7~8人いた乗客のうち半分以上は近距離で降りてしまい、津別方面まで向かったのは3人だけであった。
15時30分過ぎに、津別西町バス停で下車した。では津別駅跡に、と言いたいところであるが、何も残っていないそうである。上記バス停のすぐ近くにあるのが、相生線(1985年廃止)の廃線跡である。

@そしてここも廃線跡
裏寂しい町並みを歩いて、バスターミナルがある場所まで向かった。これから北見に戻るが、北見行に乗ったのでは面白くないため、美幌行に乗って美幌から北見行に乗り継ぐことにしている。津別から美幌までは、それこそ相生線の代替バスとなる区間である。

@美幌行
15時55分に津別を出発し、美幌へ。バスから降りたが、それまで乗って来たバスがそのまま北見行になったのであった。よってそれに再乗車して、北見に戻った。
ホテルで一献して終了となるが、ホタテは買って大当たりであった(刺身なのに、繊維質を感じられる舌触りであった。


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