【大人鐡88】JR東海「伊那谷お酒学園ワイン&シードル」編

鉄旅(国内) ※観光列車も
お酒学園

■はじめに
 今回の食事付き観光列車は、JR東海による「伊那谷お酒学園ワイン&シードル」である。聞き慣れない列車名であるが、「飯田線秘境駅号」と言えば知っている人が多いであろう。飯田線の秘境駅を巡る列車であって定期的に運行されており(運行区間は飯田から豊橋まで)、今春も5月から6月にかけて6日間運行されるが、5月10日のみ、伊那市から飯田まで延長運行され、その区間は「伊那谷お酒学園第2弾」となっている。第2弾となっているのは、昨年に初めて行われたためである(その時は日本酒)。
 お酒学園では、3つの醸造所や農園によるワインやシードル、おつまみが提供される。秘境駅号では、飯田線の秘境駅と言われる各駅で長時間の停車時間が確保される。今回はJTBもしくは阪急によるツアー(名古屋起点)があったが、往路(伊那市まで)が、前者がJR特急と木曽福島からバスで、後者が名古屋からすべてバスであり、その差額は4,900円。ということで、阪急のツアー(29,900円)を申し込んでおいた。
(秘境駅自体は個別に訪問済みであるため、お酒学園だけ乗ってみたかったが、組み合わせたツアーしかなかったため、初めて秘境駅号にも乗ることとなった。なお後日談であるが、お酒学園だけのツアーもあった模様)

■2026.5.9
 ツアーの名古屋駅集合が7時05分で終了が19時台であるため、名古屋に連泊することにして、往復の移動はまたしても高速バスである。
 東京駅に向かい、名古屋行に乗り込んだ。定額は5,800円であるが、早期割引であれば3千円台で移動ができる。

@また高速バス

 少し遅れて、15時35分頃に名古屋駅に到着した。
 今回の宿泊先を予約しようとした際、インバウンドのせいかどうかは不明であるが、ほとんどが1万円以上であった。仕方なく、いつもとは違う予約サイトで検索してみると、数年前に使ったことがある簡易宿泊所が1泊3千円くらいであったので、そこに連泊することにした。どうせ寝るだけであるから、問題はない。

@独房のよう

■2026.5.10
 集合時間は7時05分までであるため、その少し前に着くように指定された場所へ向かった。渡されたのは、列車の座席表やツアー参加者を示すシールなどである。若い参加者は少なく、意外に高齢者が多い感じであった。

@一式

 全員が揃い、バスに向かった。参加人数は20名くらいであったため、お一人様の参加者は相席にならずに2席使えるようになっていた。

@岐阜バス(休憩中に撮影)

 7時20分過ぎくらいに名古屋駅前を出発して、すぐに高速道路に乗って伊那市へ向かった。先のバスの写真でも明らかなように、今日は雲一つない晴天である。左手には、綺麗な中央アルプス山脈が見え続けた。

@晴天

 途中で2回ほど休憩を挟み、10時18分くらいに伊那市駅に到着した。今回の観光列車に合わせたイベントの準備中で、ゆるキャラが待ち構えていた。

@ゆるキャラ

 その撮影をしていると、一番有名な「アルクマ」などが追加でやって来たので、その撮影も追加で行った。

@追加分

 列車の入線は10時44分ということなので、2番線に向かってそれを待ち続けた。フェンスやホーム上には、手作り感のある横断幕や看板が置かれている。

@看板

 列車が入線して来たので、その撮影である。なお、この車両(373系)は特急列車として飯田まで運用されているものであり(一部で各駅停車として使用されることもあるが)、伊那市駅まで運用されることは珍しいようである。

@入線

 定刻の10時57分、伊那市を出発した。ホーム上では、駅員や地元の人、ゆるキャラ達が総出でお見送りである。

@行ってきます

 車内ではJR職員によるアナウンスが行われているが、「お酒学園」という名にちなんで、「授業」をモチーフにしたものであった(我々は生徒であり、お酒について学ぶというスタイル)。
 出発して最初に配布されたのが、水やおつまみ(ゴボウのピクルス)などである。緑色の小さなものは、栓抜きである(これから出てくるワインやシードル、すべて瓶で栓が付いているため)。

@最初の一式

 最初のアルコールは、りんごのシードルである。醸造所の人が列車に乗り込んでいて、シードルの歴史や地元における栽培についてなど、20分くらい説明をしてくれた。非常に甘いシードルである(甘さとしてはジュースの1/3程度とのこと)。

@最初の1本

 なおピクルスとは別に、事前に弁当が配布されている(バス車内でもらっている)。最初のシードルは甘い系であったため、総菜ではなくて、ミカンや煮豆などの甘い物をつまみにして飲み続けた。

@弁当

 1時限目が終わり、次の授業はまたしてもシードルである。飲んでみると、先ほどとは全く違うものであり、甘さも無く(DRYと書いてある)、繊維質も感じられるものであった。先ほどとは違う醸造所の方が、やはりシードルのことや地元におけるりんご造りなどについての「授業」を行っていった。

@2本目

 ピクルスも開封してそれをつまみながらシードルを頂いているうちに、2時限目は終了した。
 3時限目は、ワインである。別の醸造所の方がやって来て、ワインの楽しみ方などの授業をして行った。ラベルは今回用の特製版であり、よく見ると列車がデザインされている。

@赤と白

 車内では新聞社の人やJR職員があれこれ写真を撮っているが、メモを取りながら話を聞いていると、その様子を撮影されてしまった(いったんペンを置いたが、「メモ取っている感じでお願いします」とリクエストされ)。
 白をすべて呑み終え、残りは赤であるが、これ以上呑むと秘境駅号で爆睡しそうなので、赤は持ち帰ることにした。

@記念品が配布された

 すべての授業が終わり、12時26分に飯田に到着して、お酒学園は終了である。ホーム上では、地元の人による太鼓の演奏が行われていた。
 列車も座席もそのままで、ここからは秘境駅号となる。秘境駅号だけに乗る人も増えて、車内の乗客はさらに増えた。

@ここからは秘境駅号に

 出発まで時間があるため駅付近は構内を適当に歩いていると、豊橋から特急「伊那路」がやって来た。秘境駅号と並んだので、花越しに撮影である。

@並んでいる

 定刻の13時05分、飯田を出発した。最初の秘境駅は、千代である。中井侍や小和田などの有名な秘境駅は個別に訪問済みであるが、ここ(千代)は初めての下車である。

@千代駅付近

 同駅を出発して、次の秘境駅は金野である(ここも初下車)。金野を出発して、次の秘境駅は展望台がある田本である。ここは以前に来たことがあるが(もちろんその時は私以外誰もいない)、今日は秘境駅号が来ているため、展望台も大賑わいであった。

@秘境駅なのに人が多い

 田本を出発し、本来の予定であれば次の秘境駅は為栗(してぐり)であったが、最近になって熊の目撃情報があったということで、予定変更で下車扱いはされなくなってしまった。
 次の停車は、秘境駅ではなく、比較的大きな集落がある平岡である。私は「駅舎に泊まる」シリーズで、この駅に泊まった経験がある。今日は、秘境駅号を出迎える地元の人で賑わっていた。

@臨時売店

 臨時で出ている各店舗を見てから、駅舎内にある店も見てみた。だいぶ前に大きなナスを買ったこともあり、総菜を買ったこともある。今回は、栃の実を混ぜ込んだという蕎麦を買ってみた。

@お買い上げ

 平岡を15時03分に出発し、続いての秘境駅は中井侍であり、同駅を出発してその次の停車駅は、飯田線の秘境駅として一番有名な小和田(こわだ)である。雅子様ご成婚の際に、旧姓である小和田(おわだ)と同じ漢字であるため、有名になった駅である。

@小和田

 ここで20分停車するため、散策タイムである。しばらく歩いて行くと廃墟があり、その近くには朽ち果てたオート三輪が放置されていた。大昔は、こんな場所でも人間が生活していたのである。

@もう廃墟

 小和田を15時43分に出発。川が綺麗に見える場所や鉄橋の上では、列車はスロー走行をして行った。
 最後の停車駅は、秘境駅ではない(近くに集落がある)が浦川である。ここで16分停まるため、鮎と歌舞伎で有名な集落を散策して時間を潰した。

@浦川駅

 豊橋には定刻から少し遅れた18時16分頃に到着して、秘境駅号は終了である。
 ツアーで手配されている新幹線に乗り換え、名古屋には19時06分に戻ってきて、解散である。

■2026.5.11
 今日は、高速バスで帰るだけである(早期手配によってたったの3,040円)。旅行記にもならないため、詳細は省略である。

@秘境駅号乗車記念

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