■はじめに
広島県広島市でのプチ移住であるが、7日目は福山や府中、神辺への観光、8日目は大崎上島や竹原、西条への観光、9日目は大久野島への観光や交通博物館の訪問である。
■2025.10.20
ホテルを出て、6時35分発の糸崎行に乗り込んだ。今日はまず、一昨日訪れていた福山まで行くことになる。山陽本線の広島県内を行ったり来たりしている感じであるが、今日からも3日間有効の「広島ワイドパス」を新たに使い始めるため、経費的には問題がない。それに、山陽本線の各駅停車はクロスシートであるのも、苦にならない理由である。

@クロスシート車両
乗り継ぎ時間を含めて約2時間半で、福山に到着した。
福山と言えば、バラである。そこで、駅から歩いて20分程度の所にある「ばら公園」に向かった。福山自体は旅行でよく通過したり乗り換えたりするが、この公園に来るのは25年ぶりくらいである。
秋のバラもあるということで、ちらほら咲いていた。

@バラ
駅方面に戻ったが、10時を過ぎてやっておくことがある。というのも、毎月20日は「じゃらんのお得な10日間」の発売日であり、クーポン適用でかなり安く宿泊先を予約できるのである(クーポン自体は毎月15日に事前入手しておく)。予約開始の10時からはしばらくサイトが繋がりにくくなるが、今後の旅行(プチ移住を含む)の宿泊先をいくつか押さえておいた。
それが終わってからは、再度徒歩観光である。

@福山城
福山城も、三原城址ほどではないが、駅からアクセスが容易な城である。
駅に戻り、続いて乗るのは10時53分発の福塩線(府中行)である。真っ黄色の各駅停車は、すでに入線していた。

@広島や山口で見られる黄色電車
定刻に、福山を出発した。府中までの道のりは、44分である。
府中到着後は、とりあえず観光である。本当はこの先にある上下駅などに行きたかったが、府中発の列車は7時04分発の次は15時00分発で、とても観光には使えないのである(三次側からアクセスしようとしても、同様に難しい)。
取り急ぎ、日本一の石燈籠であるという金毘羅神社の石燈籠を見に行った。

@石燈籠
続いてその足で、地場の物を買うために道の駅へ向かった。大きなキャベツが安くて家にいるのなら買いたいが、残り3泊では持て余してしまう。あれこれと見て周り、地物のピーマンと(肉と一緒に焼く予定)、地元メーカーのうどん2種類(お土産用)を買ってみた。すべて、たったの100円である。

@戦利品
歩いて駅に戻り、12時36分発の列車に乗り込んだ。
福山までは戻らず、神辺(かんなべ)で下車した。井原鉄道との接続駅であり、乗り換えたことは数度あるが、途中下車は初めてである。
駅からしばらく歩くと旧街道に入り、白壁の街並みが見えて来る。

@本陣付近
その先へ進んでいくと古い造り酒屋があり、さらにその先に足を進めると、菅茶山旧宅が見えて来る…はずであったが、大改修工事中であり防護壁で覆われている状態であった(外観すら見えず)。

@よって造り酒屋の写真で代替
徒歩観光を終えてからは神辺駅に戻り、各駅停車で福山まで移動して、スーパーで夜用食材を買い求めてから、ひたすら山陽本線に乗って廿日市まで戻ってきた。
今晩であるが、ツマミはまず福山で買った広島産の「親鳥」である。通常の鶏肉は若いブロイラーであるが、親鳥は卵を産むのが目的であり、その肉はゴムのように固い。おかずには成り難いが、そのホルモンのような弾力はツマミには充分なのである。
追加で買ったのが、広島で捕れたマナガツオである。

@今晩の一式
後はご飯でも炊いて…と思っておかずを探していたところ、広島菜を使った巻き寿司が割引になっているのを発見した。広島菜とは広島が原産の伝統野菜であり、これを巻いたおにぎりを広島駅で買ったことがある。ということで、採用である。

@広島菜巻き
■2025.10.21
今日は、廿日市発7時07分の列車からの開始である。というのも、広島で乗り換えせずに呉線の広まで直通するからである。
海田市から呉線に入り、広には8時51分に到着した。ここで三原行に乗り換えるが、引込線には広電カラーのJR車両(広電とのコラボであり、逆に広電にもJRカラーの車両がある)が係留されていた。

@広電カラー
乗り継いだ列車は、広を8時54分に出発した。呉線は海際を走る区間が多いため、景色をのんびりと眺めるには相応しい路線である。残念ながら曇り模様であるが、所々で景色を写真に収めた。

@瀬戸内海
ただし単線であるため、いくつかの駅で待ち合いのための停車があった。
のんびりとした景色の中を走り続け、9時44分に到着した竹原で下車した。今日は竹原観光をするが、その前にフェリーに乗って大崎上島に渡ることにしている。

@竹原駅前付近にて
10時13分発のフェリー乗り場行のバス(これも広島ワイドパスで乗車できる)は、非常に小さいバスであった。
10時20分、フェリー乗り場に到着した。先日まで乗っていた高速船の場合は広島ワイドパスを提示するだけで乗船できたが、今日は切符と替える必要がある。

@こういう切符
これから乗るのは、10時40分発の垂水行のフェリーである。先日までは小さな高速船ばかりであったが、これから乗るのは大型トラックも掲載可能なフェリーであり、この方が「船旅をする」感じが高まって来る。

@船旅の雰囲気
定刻に、竹原港を出港した。しばらくすると、右手には東邦契島製錬の工場がある島が見えて来る。小さい島に大きな工場があるため、まるで長崎の軍艦島のようであった。
25分ほどで、垂水港に到着した。特に観光する要素もないため、フェリーが発着する白水港へ向かって歩くだけである。

@造船所あり
それにしても、長閑な島である。先日行った生口島などはサイクリストやインバウンド客で賑わっていたが、そのような人の姿はどこにも見えない。
白水港で戻りのフェリーの切符を貰って、12時20分発の竹原行に乗り込んだ。

@続いてはこのフェリーに
定刻に出港し、約30分で竹原港に到着した。
続いては、竹原市内の観光である。古い家並みがずっと続いており、この手の「古い町並み」の中でも群を抜いている感じがする。

@家並みその1

@家並みその2
古い家々を見ながら歩き回り、道の駅に寄ってから駅まで戻ってきた。
しばし待ってから、14時07分の三原行に乗り込んだ。単線であるため相変わらず鈍行であるが、時折見える海は素晴らしい限りである。

@大きな船が見える
14時43分に三原に到着し、14時58分発の岩国行に乗り継いだ。廿日市までは戻らず、西条で下車した。
西条は、酒造りで有名なところである。以前に観光をしたことがあるし、美酒鍋(日本酒だけで煮込んだ鍋)を食べたこともあるが、まだ時間があるため再度の観光である。

@酒蔵が多い
観光後は駅に戻り、廿日市までJRで戻った。
夕食であるが、昨日までに買っていた野菜や卵などが残っているため、それを片付けなければならない。しかし、西条のスーパーに入ってみたときに、広島産のスズキがあったので、つい買ってしまった(これは久々に当たりで、ゴリゴリの食感であった)。締め用の肉は広島とは関係ないが、先日三次で買ったタレで頂こうと思う。

@結局買ってしまう
■2025.10.22
廿日市6時35分発の列車に乗り、三原へ向かう。8時19分に到着した。
それにしても、今回の滞在では、山陽本線を右へ左へと移動ばかりしている。飛行機やホテルはだいぶ前に手配しており、詳細な旅程は出発直前に決めたのだが、結果論としては、三原辺りに宿泊した方が楽であったかもしれない。
呉線に乗り換えて、忠海には8時48分に到着した。

@兎がお出迎え
ここからは船に乗って、兎で有名な大久野島へ渡ることにしている。しかし、船の出港までかなり時間があるため、近くにあるアヲハタの工場外観を見たり、橋の上から「撮り鉄」気分で撮影してみたりした。

@如何でしょうか
船の発着所に向かい、広島ワイドパスを提示して往復券を頂いた。
大久野島へ行く船は、大型のフェリーである。出発の直前に、大久野島方面からフェリーが向かってきた。

@これが折り返す
9時40分、忠海港を出港した。大久野島までは、15分の船旅である。
大久野島は「うさぎの島」として有名であるが、戦時中は毒ガス兵器開発などがされていた場所であり、軍事的に重要な場所であった。現在でも、大戦に関連する設備が各所に残っている。
それはさておき、とりあえず兎の撮影である。

@うさぎ
ここは以前に訪問したことがあるが(島内に宿泊してすべてを見て周ったこともある)、兎はもっとわらわらと数多くいた。天候のせいか、それとも個体数が減っているのか、今日はちらほらとしかいなかった。
10時30分発のフェリーで、忠海まで戻ってきた。接続する呉線の出発まで45分もあるため、アヲハタの直売所へ行ってみた。

@アヲハタ
しかし、私はご飯派であるし、たまにパンを買った場合でも、チーズやマヨネーズで調理するタイプであり、甘いジャムは買ったことがない。ということで、パネル展示などを見ただけで施設を後にした。
駅に向かい、11時30分発の呉線で三原に戻ってきた。すぐに山陽本線には乗り換えず、向かったのは小高い丘の上にある歴史民俗資料館である。

@歴史民俗資料館
無料の施設であるが、鉄道関係の展示は残念ながら無かった。
下界に降りてスーパーを見たりしてから駅に戻り、12時58分発の山陽本線に乗り込んだ。
14時12分に到着した広島で可部線に乗り換えて、大町で下車。ここで、アストラムラインに乗り換えた(広島ワイドパスでは乗車できないため、別料金である)。

@アストラムライン
しばし乗車して、長楽寺で下車した。歩いて数分で辿り着いたのが、ヌマジ交通ミュージアムである。ここは以前に訪問済みであるが、今月と来月にかけて「広島駅のいまむかし」という企画展を実施しているため、それを見に来たのである。
510円を支払い、館内へ。広島駅と新幹線に関する展示を見学した。

@展示例1

@展示例2
その後は通常の展示を一通り見てから駅に戻り、ホテルへ戻ることにしたが、いつもと同じスーパーで買うのでは面白くないため、横川で乗り換える際に途中下車することにした。
夕食であるが、ツマミについては昨日までの残りがあるため、メインを買うだけである。しかし、肉も魚も「これ」といったものがない。そこで、横川駅を出る際に弁当の「むさし」があったのを思い出したので、そこで調達することにした。

@安芸むすび(1,100円)
■2025.10.23
今日は、昼の便で帰るだけである。復路は広島空港にしたため、JRで廿日市から白市まで移動して、そこからバスで空港へアクセスすることにしている。特に旅行記になる用な要素はないであろうから、広島滞在中に旅行記を仕上げておきたい。
次回のプチ移住は、11月11日から11月20日まで、三重県四日市市の予定である。

@ヌマジ交通ミュージアムの被爆電車
【以下もご覧ください】



コメント