プチ移住第5回・北海道富良野市編(5日目~最終日)

プチ移住
富良野駅

■はじめに
 北海道富良野市でのプチ移住であるが、5日目は富良野市内の観光、6日目は中富良野方面の観光、7日目は道北一日散歩きっぷを使った旅行、8日目は上富良野や美馬牛の観光である。

■2025.9.21
 旭川からノロッコ号に乗って来て、11時36分に富良野に到着した。今日はまず、富良野市内にある廃駅(布部駅)に向かうことにする。
 国道を南下し、ひたすら歩いて行った。廃線跡は道路の近くにあり、踏切部分は線路が無くなっているが、それ以外は残ったままである。もちろん、橋梁もそのままである。

@廃線跡色々

 1時間半ほど歩き、やっと布部駅に辿り着いた。駅舎も駅名も残っており、立派な木もそのままである。この駅は、ドラマ「北の国から」で主人公の黒板五郎と純、蛍の兄妹が降り立った駅であり、駅のすぐ横には、作家の倉本聰氏による「北の国 此処に始る」と書かれた碑が残っている。

@もう誰も降りない

 駅周辺の確認をしてから、次の目的地である「富良野チーズ工房」を目指して歩き始めた。
 今日は、時折小雨が舞う天気である(ただし雲の流れが早いため、すぐにまた晴れて来る)。チーズ工房まではまた1時間くらい歩かないといけないが、富良野の大自然を見ながらの散策であるため、苦にはならない。

@ヒマワリ、タマネギ、そしてお花

 ひたすら歩き続けて、やっとチーズ工房に辿り着いた。今日はここでチーズを買って、それをツマミにしようと思う。試食が3種類あったため、すべて頂いてみた。

@チーズ工房

 その後もまたひたすら歩いて市街地に戻り、マルシェやスーパーで食材を探してから宿に戻った。買い物の時間を除くと4時間近くも歩いており、さすがに足が痛い。
 今日の夕食は、チーズ(と昨日まで買った食材の余り)で呑み、富良野スープカレーでの締めとなる。

@一式

■2025.9.22
 朝、さすがに寒くて部屋の暖房のスイッチを入れてしまった。今年の「初暖房」である(出発前は、クーラーが欠かせない生活であったのに)。
 今日は中富良野への観光をするが、午前中は富良野市内をまた徒歩観光する予定である。その前に、寒い中朝の散策に向かった。

@気球が浮いていた

 今日はまず、市内にある鳥沼公園へ行くことにしている(宿から歩いて1時間40分の距離)。昨日、だいぶ長時間歩いたが、できれば「列車に乗る日」「歩く日」を交互にしたいと思っていた。しかし、月曜日は観光施設の休館が多いため、今日もまた「歩く日」になってしまっている。
 9時少し前に、宿を出発した。長時間の徒歩であるが、富良野の大自然の中であるから気分は上々である。

@今日は天気が良い

 ひたすら歩き続けて、やっと鳥沼公園に辿り着いた。今日は今日は天気が良いため、それが鏡のような湖面に映っていて、絵画のようである。

@鳥沼公園

 湖を後にしてひたすら歩くこと約1時間、富良野駅にやって来た。さすがに疲れたため、駅待合室でテレビを見ながら休憩である。
 続いて乗るのは、12時50分発のバスである。中富良野へ行くためには、JRよりもバスの方が安いのである。
 富良野に来てからほぼ毎日のように乗っているラベンダー号に乗り込み、中富良野へ向かった。

@今日も乗る

 13時02分、中富良野バス停で下車した。中富良野はラベンダー畑で有名であるが、まずは郷土館に向かった。児童館の2階にあり、記帳をして部屋を開けてもらう感じである。
 地理的に「鉄道ネタはないだろうな」と思っていたが、やはり無かった。

@これくらい

 郷土館を後にして、続いて向かうのは北星山ラベンダー園である。ほどなくして着いたが、ラベンダーの季節はとっくに終わっており、観光客はほぼ皆無であった(私以外に2人だけ中国人がいただけ)。

@全部咲けば奇麗であろう

 続いて向かうのは、観光地として有名な「ファーム富田」である。てくてくと歩いて行くと、遠くからプァンと汽笛が聞こえてきた。そちらを見てみると、ちょうどノロッコ号がラベンダー畑駅に到着したところであった。ということで、路盤の近くへ行ってノロッコ号の出発を見送ることにした。

@ノロッコ号

 撮影を終えてから、ファーム富田へ向かった。ラベンダーの季節が終わっていることはこちらも同じであるが、観光要素として有名であるため何台もの観光バスが停まっており、大量の観光客(特にインバウンド)がいる。ラベンダー以外の花も多くあるため、この季節でも訪問する価値はありそうである。

@「富良野に来た」感が満載

 さて、これで今日の観光は終了である。当初は中富良野バス停まで歩いて戻って15時21分発のバスに乗ろうと思っていたが、すぐ近くにあるラベンダー畑駅が営業中であり、14時46分発がある。よって、予定変更でそちらから帰ることにした。
 駅に向かい、やって来た2両編成に乗り込んだ。

@JRで帰る

 富良野駅に到着してから、スーパーを経由して宿に戻ってきた。この時点でまだ16時前であったが、さすがに歩き疲れたためもう終了である。
 今日の夕食は、富良野名物豚サガリで呑み、キーマカレーで締めるのみである。

@今晩はこれらで

■2025.9.23
 今日はまた、ラベンダー号に乗って旭川まで移動することから始まる。6時38分に最寄りバス停を出発し、旭川には8時24分に到着した。
 道北一日散歩きっぷを買い、まずは美瑛まで戻る。先ほどまで乗っていたラベンダー号も美瑛を経由するが、この切符が富良野で買えないのであるから、仕様がない。

@これに乗って美瑛に戻る

 8時44分、旭川を出発した。なんだか、富良野と旭川の間を何回も往復してばかりいる感じである。
 9時17分、美瑛に到着した。駅付近にある道の駅などは以前に訪問済であるため、今日は片道35分くらい歩いて北西の丘展望公園まで行ってみることにした。坂道を歩き続け、展望台に到着した。

@「美瑛に来た」感が満載

 元来た道を戻って駅に戻り、10時37分発の列車に乗って旭川に戻ってきた。
 続いて乗るのは、12時04分発の石狩沼田行である。深川までは函館本線を走り、そこから留萌本線(本線と言っても、廃止が続いて今となっては4駅しかないが)に分岐する直通列車である。

@入線してきた

 留萌本線は、なんとか残っている部分も来年の3月末に廃止となることが決定している。廃止前に再度乗りに来ることはないと思うので、今日が最後の乗車である。
 定刻の12時04分、旭川を出発した。その時点で20人くらいの乗客がいたが、深川でさらに増えて、35人くらいになった。いつもガラガラなので、「らしくない」人数である。
 深川から留萌本線となり、終着の石狩沼田には12時46分に到着した。

@石狩沼田駅

 いつもは裏寂しいこの駅であるが、今日は臨時で窓口も開いており、記念品や切符が販売されている。それを購入する人も多く、駅内は賑わっている。廃止に向けた「狂騒曲」の序曲が、もう始まっている感じである。
 12時56分発の折り返しの列車(40人弱の乗客)に乗り、深川に戻ってきた。

@深川でも販売中

 ここからは、美唄を目指す。というのも、道北一日散歩きっぷの南限が美唄であり、「であれば、美唄の焼き鳥を買おう」と思ったからである。しかし、午前中から予約の電話をしようとしても、どうしても繋がらない。すでに「焼き鳥の口」になってしまっているため、とりあえず美唄を目指すことにした。というのも、美唄周辺のスーパーで総菜として美唄焼き鳥を買ったことがあるからである。

@向かいのホームには「鬼滅の刃」柄が入線してきた

 14時10分の列車に乗り滝川へ向かい、滝川で乗り換えて美唄へ向かった(15時08分着)。林芙美子の碑を見たりしてからスーパーに行ってみたが、有名店はやはり今日は定休日のため入荷がなく、あと1軒も売り切れであった。真空パックがあったので、とりあえず「焼き鳥の口」を満たすためにそれを買った(「石炭やきそば」なるものも購入)。

@とりあえず買う

 駅に戻り、15時55分発の旭川行に乗り、滝川で下車。富良野行に乗り換えて、16時23分に出発した。
 根室本線を走り続け、4日前に観光したばかりである赤平や芦別に停まっていく。これまでであればただの通過であったが、今回のプチ移住でこれらの街中をしっかり観光しているため、今後はここを通るたびに街の様子を思い出すに違いない。

@ラベンダーエクスプレスと行き違い

 17時34分に富良野に到着して、スーパー経由で宿に戻った。
 ツマミについては美唄焼き鳥を確保しているが、それだけでは足りないと思い、ホクレンの「豚ハツしぐれ煮」を買い、焼きそば調理用として富良野産豚肉ともやしを買っておいた。

@今晩用

■2025.9.24
 今日は、上富良野と美馬牛周辺の徒歩観光である。当初は宿の最寄りバス停から乗ることにしていたが、散歩がてらに富良野駅まで歩いて行くことにした。
 30分ほど歩き、富良野駅へ。20日以降、これで5日連続で乗車しているラベンダー号に乗り込んだ。

@今日は横から撮影してみる

 8時20分に出発。上富良野までは行かず、寄りたい場所があるためラテール・ベストム前バス停で下車した。
 そこから歩くこと約50分、パノラマロード江花に到着した。朝なので逆光になってしまっているが、まっすぐの坂道から十勝岳連峰が見通せる場所である。

@午後にすれば良かったかも

 そこから30分ほど歩き、辿り着いたのは「土の館」である。無料の施設であり、本館では農機具や土壌に関する展示があり、別館にはたくさんのトラクターが陳列されている。「動くもの」関係が好きな人は、訪れてみる価値があるであろう。

@トラクターたくさん

 だいぶ疲れてきたが、更に45分ほど歩き続けて、やって来たのが「フラワーランドかみふらの」である。今日は本当に天気が良く、十勝岳連峰連邦が良く見えている。

@天気良し

@もう1枚

 45分ほど歩いて小高い丘から降りてきて、上富良野駅までやって来た。
 12時00分発の列車に乗り、隣駅である美馬牛で下車した。駅から歩き出して、約20分で「かんのファーム」に到着した。ラベンダー号の車内からも見える場所であるが、今日は落ち着いて写真を撮ることができる。

@かんのファーム

 富良野でのプチ移住を始めてから、この手の場所(お花が植えてある場所)に何か所か訪問しているが、「その手の食べ物」(メロンとかアイスとか)をまだ食べていない。ということで、牛乳ソフトクリームを頂くことにした。

@500円也

 この後であるが、四季彩の丘や新栄の丘展望公園も訪問するつもりであったが、さすがに朝から夕方まで歩き続けるのは厳しい。そこで、「クリスマスツリーの木」だけに行ってみることにした。
 かんのファームから35分ほど歩き、やっと到着した。少し雲が多くなってきたが、それが良いアクセントとなって背景になっている。

@クリスマスツリーの木

 35分ほど歩いて美馬牛駅に戻り、予定より早い14時26分発の列車に乗って富良野に戻り、スーパー経由で宿に戻った。
 夜の食材は昨日まで買っていた野菜などがまだ残っているが、真ホッケの生が安くなっていたので、つい買ってしまった(内地ではお目に掛かりにくい)。カレーは先日買ったシリーズが色々あったので、それを買ってみた(今日食べないものは自分用のお土産に)。

@色々

■2025.9.25
 今日は8時台のバス(ラベンダー号)に乗って空港に行き、帰るだけである。特に観光要素はないため、宿で旅行記をアップしてしまうことにしたい。
 季節もちょうどよく、たくさん歩くためには最適な時期の滞在であった。滞在中の歩数であるが、最高が24日(上富良野と美馬牛)で42,157歩、次点が19日(赤平と芦別)で41,965歩であった。
 次回のプチ移住は、10月14日から23日まで、広島県広島市の予定である。

@今回の滞在で一番お世話になったスーパー「ホクレンショップ」

【以下もご覧ください】

プチ移住第5回・北海道富良野市編(1日目~4日目)

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