■はじめに
群馬県伊勢崎市でのプチ移住であるが、6日目はわたらせ渓谷鉄道や上毛電鉄乗車、7日目は深谷や軽井沢観光、8日目はイベント列車の乗車などである。
■2025.8.29
今日は、わたらせ渓谷鉄道と上毛電鉄に乗車し、適宜途中下車をして観光をすることにしている。使用する切符は、当然「ぐんまワンデーローカルパス」である。
ホテルを出て7時49分発のJRに乗り、桐生までやって来た。しばし待合室で時間調整をして、次に乗車するのは、わたらせ渓谷鉄道である。

@久々に乗車
8時54分、定刻に桐生を出発した。その時点では4人くらいしか乗客がいなかったが、相生や大間々で少しだけ増えていった。
9時51分、神戸(ごうど)で下車した。ここには何度か来たことがあるが、今日はバスに乗って富弘美術館に初めて行ってみようと思う。

@小さいバス
9時55分に駅前を出発し、ダムと湖の横を走り続け、富弘美術館に到着した。
画家である星野富弘氏のことは今更説明する必要はないと思うが、口先だけでここまでの絵を描くのは本当に大変だと思う(私が同じような境遇になっても、全く真似ができないと思う)。

@美術館(館内は撮影禁止のため)
戻りであるが、バスの本数が少ないため、1時間ほど歩いて行くことにした。先日、太子に行った際と同様に、下り坂中心であるからそれほどしんどくはない。
11時半少し前に、神戸駅に戻ってきた。この駅には旧い特急車両を使った食堂があり、舞茸が有名である。今日は時間がないが、以前訪問した際の写真を紹介しておきたい。

@舞茸ごはん定食
駅の近くには、大きな観光案内図がある。以前来た時に気付いていたのだが、韓国語の訳が「固有名詞まで訳してしまっている」のである。「花輪駅」の場合、最後の「ヨク」は「駅」の韓国語であるからいいのだが、最初の「コッ」は「花」の意味を韓国語にしたものである。英語に例えると、「新橋駅」の英語は「Shinbashi Station」であるべきなのに、それを「New Bridge Station」にしているようなものである。

@ちょっとこれは…
同駅を11時40分に出発する列車に乗車した。車内には5人しか乗客がいないが、車掌もいて検札以外にグッズ販売などもやっていた。
12時45分、桐生に到着した。続いては上毛電鉄に乗車するが、その前に少しだけ迂回をして歩いて桐生織物記念館に行ってみた。古い建物であり、その2階に無料の展示スペースがある。

@桐生織物記念館
そそくさと見学を終えてから、上毛電鉄の西桐生駅に歩いて向かった。この路線に乗るのは、久々である。
パスを提示して改札を通って行くと、そこで待ち構えていたのは、見慣れていた元京王の車両ではなくて、元地下鉄の車両であった。

@初めて乗る
13時16分に西桐生を出発して、小さい駅に1つずつ停まって行った。私は最後まで乗り通さず、途中の大胡(おおご)で下車した。今日は、ここでの車庫見学を予約してある。
前回ここに来た時はイベント開催中であり、旧型の車両が特別運行されていた。

@前回訪問時(2009年)
駅の待合室でしばし時間を調整してから、車庫の方へ向かった。今日は同じ時刻に他の見学者もいるということで、合同での見学となった。
料金の500円を支払うと、記念切符がもらえる形になっている。

@切符
手続きを終えてから、見学の開始である。技術的な質問にも答えてもらえるので(普段、車両の整備をしている人が対応してくれる)、興味のある方は訪問してみてはどうであろうか(要事前予約)。

@車庫全景・1927年製レール・デハ101とその運転台

@路線図案内・デハ101の台車を覗く・デキ3021・デハ104

@貨車(テ241)とその製造年・使用済みブレーキパッド・回転台
車庫の見学の後は資料が展示されている小屋に行き、一通りの説明を受けた。
40分間くらいの見学を終えてからは駅に戻り、14時51分発の中央前橋行に乗り込んだ。しかし終着までは行かず、その手前の城東で下車した。というのも、近くの公園にSLが展示されているからである。
駅から歩くことしばし、そこに到着した。

@D51
撮影はすぐに終了。列車の時間まで時間があったので近くにあったスーパーに入ってみると、地場産のもの(上州牛や豚、畜産加工品など)がたくさんあるではないか。今日はこの後、いったん高崎に行って先日下見をしたスーパーで買い物をしようと思っていたが、ここで充分である。ということで、予定変更で買い物タイムである。
あれこれを買い揃えてから、城東駅に戻った。やって来た列車は、見慣れた旧京王であった。

@見慣れた車両
中央前橋まで移動し、15分ほど歩いてJR前橋駅まで移動して、そこからJRに乗って伊勢崎まで戻った。
今晩は、先ほどのスーパーで手に入れた品で一献である(量が多いため、ぐんまちゃん印の山賊焼は翌日に回すことにしたが)。

@群馬食材
なお、ごはんについては生米とレンジ調理器を持ってきているため買う必要はないが、「上州牛めし」なんてものがあったので、それもつい買ってしまっている(群馬産の卵と一緒に)。

@こちらも群馬
■2025.8.30
今日の予定について、午後は軽井沢方面に脱出することにしているが、問題は午前である。午前中は上武鉄道(丹荘~西武化学前)の廃線跡でも巡ろうと思っていたが、天気予報では、群馬や埼玉の一部では39度から40度という予報となっている。長時間の散策など無理なのでそれは諦め、日程を短縮した影響で省略していた本庄と深谷に訪問することにした。
伊勢崎から高崎まで移動して、そこで乗り換えて本庄までやって来た(9時23分着)。すでに日差しが痛いが、傘を差して歩き、旧本庄商業銀行煉瓦倉庫までやって来た。

@煉瓦倉庫
館内は展示施設及び休憩所として整備されているため、冷房があるのが有難い。しばし、涼みながら見学である。今回のプチ移住は、とくかく「繭(まゆ)」と「煉瓦」の旅である。
痛いほどの日差しの中を歩いて、駅まで戻った。10時33分発の列車に乗り、次の下車駅は深谷である。ご存じの通りここは埼玉県であるが、ぐんまワンデーローカルパスの範囲内である(この駅まで)。
深谷は渋沢栄一と煉瓦と切っても切れない関係があり、駅舎も煉瓦を大量に使って造られている。

@深谷駅
ここ深谷駅からは、日本煉瓦製造の専用線(鉄道)が1975年まで存在していた。今は遊歩道となっており、そこを30分ほど歩いて行くと立派な煉瓦の橋梁が残っている。
今日は猛暑であるためそこまで行く気はないが、駅から歩いて5分くらいの場所にある小さな橋梁まで行ってみることにした。

@ここまでが限界
駅に戻り、冷房のある待合室でしばし休んでから、11時30分発の列車で高崎に戻った。これからは、軽井沢方面への避暑である。
12時23分発の列車に乗って横川に向かい、12時57分に到着した。軽井沢へ行くJRバスの出発まで1時間以上あるため、釜めしの「おぎのや資料館」に行ったり、国道沿いにある大きな「おぎのや」に行ったりして時間を潰した。

@釜めしの資料館
写真の幟には、「信越本線 最後の最後まで…」とある。信越本線は高崎駅から長野や直江津を経由して新潟まで通じているが、新幹線開業に合わせて、勾配があり補助機関車が必要であった横川から軽井沢までは廃止となっている。つい先日のことかと思っていたが、もう28年も前のことであった。

@廃止直前の様子
14時05分発のJRバスに乗り、軽井沢へと向かった(14時39分着)。気温は30度を超えているため軽井沢にしては暑いが、下界に比べれば多少はマシである。
とりあえず、昔の軽井沢駅舎(しなの鉄道の改札としても使われている)へ向かった。建物の近くには、草軽電気鉄道の機関車が置いてある。先日訪問した草津バスターミナルにはこれの模型が置いてあったが、ここでやっと点と点が線になった感じである。

@機関車
こういうのを見ると、やはり乗ってみたい鉄道であったと思う。
残った時間は、駅の南側にある巨大なショッピングモールに行って「ただ見るだけ」で戻ってきた。その後は15時35分発のバスで横川に戻り、JRを乗り継いで伊勢崎に戻ってきた。
夜であるが、釜めしでも買おうと思っていたところ、軽井沢からのバスが横川に着くのが16時09分であり、もう営業時間が終わってしまっている。そこで、横川滞在中に荻野屋オリジナルのカレーを買っておいた。しかし、軽井沢の駅で釜めしを売っているのを発見したため、それを買ってきてある。

@久々の釜めし(カレーはお土産に)
■2025.8.31
明日の最終日は移動だけであるため、実質今日が最後のプチ移住である。高崎発の観光列車に乗る予定は決まっているが、問題はそれまでの時間の使い方である。
当初は茂林寺でも行こうかと思っていたが、気残りなのは猛暑で諦めていた「ドライブイン七輿」である。そこで、朝のうちなら大丈夫かと思い、そちらに行くことに予定変更した。
6時09分発のJRに乗り、高崎へ。しばし駅付近を散策してから上信電鉄乗り場に向かったが、今日の車両はJR東日本のお下がりであった。

@元JR
7時10分に高崎を出発し、山名には同24分に到着した。ドライブインはここから歩いて30分程度であるが、まだ朝であり、幸いにも雲があったため、問題なく歩くことができた。
ドライブインに到着。スペースには、ラーメンやトーストなどの「レトロ自販機」が並んでいる。

@懐かしい
具などが手作りだというチャーシュー麺が気になるが、この猛暑の季節にラーメンは遠慮したい。ということで、大昔に食べたことをうっすらと覚えているチーズバーガーにすることにした。

@280円也
食事を終えて、駅まで歩いて戻った。まだ朝の8時台だというのに日差しが痛いくらいであり、駅に着く頃には大汗をかいてしまった。
8時55分発の列車で、高崎に戻った。次に乗るのは、指定券を手配してある「SLぐんま水上」である。しかし、肝心のSLが7月に不具合を発生してしまっており、今はGV(事業用気動車。表紙写真)である。客車は12系であり、こちらはもうかなりの希少種である。

@12系客車
多くの駅員などに見送られて、定刻の9時56分に高崎を出発した。機関車がSLでないため観光列車感はあまりないが、客車(電車でも気動車でもない)に乗ること自体が珍しいため、往年の急行列車にでも乗っているような気分になる。
車内では検札があり、その後に特製の団扇が配布された。

@GVがメイン
この路線自体は何度も乗っているし、そもそも今回のプチ移住の3日目にも乗ったばかりである。いつもとの違いは、観光スポットでは徐行してくれることと、各駅で駅員たちの見送りがあるくらいである。

@お見送り
快走と徐行を繰り返し、終着の水上には12時03分に到着した。向かいのホームに停まっていたのは、レールを運搬する車両であるキヤE195系の三重連であった。引込線に係留しているのはよく見たことがあるが、駅のホームにいるのは初めて見た。

@キヤE195系
さて、戻りの列車まで2時間と少しある。下界ほどではないにしても、ずっと歩いて観光することは難しいため、徒歩30分くらいの場所にある道の駅だけは頑張って行ってみることにした。というのも、駐車場に電気機関車(EF16)があるからである。

@EF16
水上駅に戻り、14時23分発の列車に乗った。
後はもう夕食の食材を買うだけであるが、地場の畜産品が多かったスーパー(2日前に城東駅付近で見つけたところ)に行くことにした。よって、新前橋で乗り換えて前橋に行き、15分ほど歩いて中央前橋に行き、城東まで移動してきた。
あれこれ見て歩き、山賊焼き(2日前に買ったものとは違う種類)と、上州牛を買い求めた(ホルモンはお土産用)。

@群馬産一式
■2025.9.1
さて、今日はただ帰るだけである。東武鉄道の株主優待券で行けるところまで行くが、往路と同じでは面白くないため、春日部で乗り換えて新鎌ヶ谷まで行くことにした。
これで、猛暑続きであった今回のプチ移住は終了である。次回のプチ移住は、9月17日から25日まで、北海道富良野市の予定である。

@乗換駅にて
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