■はじめに
今回の食事付き観光列車は、近畿日本鉄道による「青のバレンタインTrain!」である。車両は観光用車両「青の交響曲(シンフォニー)」を使用しており、車内でワインとスイーツが提供されるものである。
青の交響曲については、このシリーズの23回目で乗車している。ただしその際は、定期的に運行されている列車に乗って車内販売のカレーを頂いただけであり、無理やりこじつけた感じではあった。今回は、初めて「食事付き観光列車」としてのツアーである。車内ではワイン2種(いちじくワインと赤ワイン)が提供され、スイーツボックスとチョコレートが付いてくる。料金は下車駅によって異なるが、私は一番安い橿原神宮前下車のプラン(6,510円)を予約しておいた。パンフレットに「男性のみ、1名様でのご参加も大歓迎!」とあったのはご愛嬌である。
金曜日の夜に運行されるため、大阪までの移動は選択肢が多い。しかし、結局一番安い高速バスにしてしまった。乗車後は橿原市内の安宿に泊まり、翌日は帰ってくるだけであるが、近鉄で名古屋まで移動してそこからまた高速バスで戻る「格安プラン」にした。
■2026.2.6
ということで、またしてもやって来た東京駅のバスターミナルである。もうケチる必要はないため新幹線に乗ってもいいのだが、差額が1万円くらいあることを考えると、どうしても高速バスになってしまうのである。最近は必ず座席に電源もあるため、動画でも見て過ごせば車内は退屈ではない。

@いつも通りに
8時10分、東京駅を出発した。高速バスの難点は、足やお尻が痛くなる点である。座席のシートとしては鉄道の方が薄いが、あちらは立ち上がったり車内を歩いたり(停車時間が長ければホームに出たり)することができる。しかしバスはシートベルトをして固定されているため、2時間に1回くらいある休憩だけが「動けるチャンス」である。

@休み時間は重要
定刻より10分くらい早い16時33分、大阪駅に到着した。観光列車の出発駅は近鉄の大阪阿部野橋駅(JR天王寺駅の近く)であるが、そこへ移動する前に、行き慣れた大阪駅前ビルに行った(なぜ慣れているかというと、私は関西地方の大学に通っていたためである)。目的は、翌日に使用する近鉄の株主優待券である。いくつかの店舗を比較して、優待券を1枚購入した。

@翌日用
購入価格は1,650円。翌日は大和八木から近鉄名古屋まで使うが、正規運賃は2,430円である。差額は小銭程度であるが、高速バス乗車と同様、吝嗇癖がある身としては外せない選択肢である。
JRに乗り、天王寺の1つ手前の新今宮で降りて激安スーパーで夜用食材を買い、歩いて大阪阿部野橋駅へ向かった。

@熱狂の名残
なぜ夜用食材を買ったのかというと、クッキーを食べながらいちじくワインを呑むくらいならギリギリ可能であるが、チョコレートで赤ワインは無理である。よって、チョコや赤ワインやケーキは持ち帰ることにして、本格的な夕食は安宿で食べることにしているのである。
なお切符に関しては、事前に郵送されて来ている。

@事前送付物
受付は、18時から開始である。その前に着いたがもうすでに行列になっていたため、そこに並んで手続きをした。

@もらった物一式
しばし駅周辺で時間を潰してから、改札を通って行った。入線は18時29分頃ということなので、ホームで待ち構えて撮影の待機である。
行先案内では「貸切」となっていた。

@貸切
18時30分、青の交響曲が入線してきた(表紙写真)。早速、自席へ。席の上や窓側には、一式がすでに置いてある状態であった。

@自席
ワインは2種類であり、南河内産のいちじくを使用したワインと赤ワインである。いずれも、飛鳥ワインのものである。

@ワイン
スイーツボックスにはスコーンやサブレやコルネなどが入っており、羽曳野のいちじくや太子町のみかんなど、地元の食材がふんだんに使用されている。また、パンフレットやウェブサイトでの事前案内には無かったが、マフィンが2種(いちじくとシャインマスカット)が追加されていた。

@スイーツ
チョコレートであるが、箱にはCHOYAと書いてある。これは梅酒で有名なチョーヤがコラボしたチョコレートであり、なぜチョーヤなのかというと、本社が羽曳野市にあるためである。

@チョコレート
定刻の18時37分、大阪阿部野橋を出発した。前述した通り、スイーツでワインをガブガブ飲むことは出来ないため、甘すぎないクッキーなどでいちじくワインを呑むだけである。いちじくワインは、アルコール度数も高くなくて(10度)、甘い味であった。これなら、甘い物に合わせられる。

@スイーツで呑む
周囲を見ると、弁当やビールを持ち込んでいる人もいる。「その手があったか」と思うが、後の祭りである。
バレンタインに合わせたイベントということもあり、車内では各所でバレンタイン用の装飾がなされている。せっかくであるため、ラウンジ車両などにも行ってそれらを撮影して来た。

@バレンタイン仕様
車内では、抽選会が始まった。アルコールの商品が3種で、ノンアルコールが7種10品である(抽選券は、どちらかにしか入れられない)。単価としてはアルコールの方が高そうであるが、当選確率はノンアルコールの方が高い。よって、後者の箱に抽選券を入れた。狙いは、いちじくソースやカレーうどんなどの総菜系である。
結果、なんと当たってしまった。しかしながら、当たったのは甘い物(ボーロ)である。まぁ、買えばそれなりに高いものであるため、PC作業の時にでもつまもうと思う。

@当選
19時38分、橿原神宮前に到着した。短い時間であるが、私はここで終了である。なおツアー自体はまだ継続しており、この駅で入出線を繰り返してホームを移動して20時26分まで滞在し、終着の大阪阿部野橋に戻るのは21時22分である。当初は最後まで乗ることも考えたが、大阪のホテルは高いし、翌日に帰るのも遠くなるため、橿原神宮前で降りることにしている。

@ここまで
19時45分発の列車に乗って八木西口まで移動して、スーパーで酒を買ってから安宿にチェックインした。
今日の宿は旧民家を改装したものであり、一応個室である(ふすまで隔てられているだけであるが)。共用スペースにはこたつもあり、田舎に帰った気持ちである。こたつに新今宮で買った食材を並べて一献して、今日は終了である。

@民家風
■2026.2.7
今日はまず、近鉄に乗って名古屋に向かうところから始まる。大和八木駅に向かい、昨日買った株主優待券で改札を通った。
私鉄の車両はロングシートの確率が高いが、近鉄の普通車両にはクロスシートも多い。大和八木から伊勢中川までも、そこから近鉄名古屋までも、幸いにもクロスシートであった。

@クロスシート車両
2時間半以上乗り続け、近鉄名古屋には9時24分に到着した。バスターミナルに移動して10時00分発のバスに乗り、後は帰るだけである。
昨日手を付けなかったケーキを車内で頂き、復路もいつも通りの景色…と思っていたが、足柄サービスエリアに近付くとまさかの大雪になっていった。「道路閉鎖になったら嫌だな」と思ったが、そこまでの大雪にはならず、無事に帰ることができた。

@雪の足柄SA


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