■はじめに
今回の食事付き観光列車は、房総の端で頑張っている銚子電鉄である。ここ数年この手の観光列車を追っているが、銚子電鉄の企画を見付けたのは初めてかもしれない。
貸切車両で4種類のワインを楽しむものであり、特製弁当が付いて8,500円也(JAF会員ならば7,700円になるが、私はそもそも車自体を持っていないため対象外である)。ソムリエによる解説が付き、歌手による生歌ライブや景品が当たる抽選会があるという。募集人数はたったの30名(催行最少人数も30名)であるが、募集発見後すぐに申し込み手続きを済ませたので、無事に参加できることとなった。
■2025.12.20
銚子までは、JRでの往復となる。昔の青春18きっぷであれば1日分だけを使うところであるが、今は3日連続か5日連続の切符しかない。サンキューちばフリーパスも対象外の季節であるし、大人の休日倶楽部の割引切符も距離的に満たない。ということで、普通の切符を購入した。

@えきねっとで予約
家を出て最寄り駅から7時台の列車に乗り、西船橋や船橋、成田で乗り換えて銚子に向かった。
9時56分、銚子に到着した。観光列車の受付は12時15分からなのにどうしてこんな時刻に来たのかというと、毎月20日は「じゃらんのお得な10日間」の予約開始日であり、10時からが争奪戦なのである。

@朝から銚子
移動中でもネットは使用できるが、それではWi-Fiが安定しないため、銚子駅の待合室でクーポンを使っての予約に奔走した。毎月20日の10時からの30分間くらいは、アクセスが殺到するため、接続がし難くなる。
20分くらいで数件の予約を終えてしまい、暇である。とりあえず、銚子電鉄の隣駅(仲ノ町)まで歩いて行った。

@ものの数分で到着
古い車両が係留されているが、その奥にある車両が、今日の「銚電JAF号崖っぷち行」である(ヘッドマークが付いているので判別できる)。車内では、準備をしているようであった。
反対側に回り、その車両も撮影してみた。

@崖っぷち行
さらに歩き続けて、観音駅まで歩いてみた。銚子電鉄の駅間は非常に短いため、ここへの移動もあっという間であった。列車の往来がない時間帯であり、待ち受けてくれたのは猫だけであった。

@駅猫
観音という駅名から分かる通り、近くには飯沼観音がある。過去に訪問済みであるが、まだまだ時間が余っているため、そちらに移動して参拝をした。

@飯沼観音
ぐるっと回って銚子駅まで戻ってきたが、まだ11時過ぎである。散策を続けようとしたが、雨がポツポツ落ちてきたので、待合室に籠ってネット利用をしたりこの旅行記を書いたりして時間を潰した。
しかもそれもあっという間に終了である。外の雨は強くなるばかりで、駅舎内を彷徨するのみである。

@展示を見ながら
12時15分頃、改札を通って銚子電鉄の乗り場に向かった。名前を告げて、最初にすることが同意書(飲酒運転をしないことなど)への署名である。この手の観光列車でこういう書類に署名をするのは初めてであるが、おそらくJAF(日本自動車連盟)が主催しているからであろう。「JAF主催のイベントの帰りに参加者が飲酒運転」では、洒落にもならない。

@要署名
書類に署名をして、本日の資料一式と名札を頂いた、資料には一日乗車券が入っているが、これには日付が入っていない。今日の参加料には乗車賃が含まれているため、この切符は後日自由な日に使えるということである。

@一式
ホームへ移動して待っていると、12時39分頃に例の編成が入線してきた。2両編成であるが、観光列車として机などが準備されているのは1両のみである。今日は歌唱があるため、1両に収めるのが無難なのであろう。

@入線
テーブル上には、ワイン4種類と弁当(と言うかおつまみ)がすでに置いてある状態である。

@ワインとつまみ
12時45分、銚子を出発した。いつも以上にゆっくりと出発するが、それでも卓上のワインが倒れそうで怖い。
車内では、ソムリエの資格を持つ社員があれこれと説明をしてくれている。車外は、キャベツ畑のオンパレードである。

@キャベツ畑
話を聞きつつ、ワインを飲んでツマミを頂くのみである。おつまみには、ラザニアや焼肉などがあるが、ワインは右から(薄い順に)、料理も味が薄い順に飲むことを推奨された。ワインを提供している業者の説明もあり、今は醸造しているのみ(ブドウは山梨などから持ってきている)であるが、これからは銚子でもブドウ栽培を進めていくという。

@つまみ詳細
銚子電鉄は短いため、終点の外川にはあっという間に到着した。ここで数分停車するため、しばし駅周辺を探索である。過去に何度か来たことがあるが、とりあえず屋外に展示されている旧車両は見学必須であろう。

@デハ801
13時12分に折り返し出発し、戻って行った。13時30分過ぎくらいに仲ノ町に戻って来て、ここで10分くらいの停車となる。
銚子のワインなど珍しいと思っていたので、車内にてボトル単位で売っているワインを買ってみた。1本2,200円であるから、高い買い物ではない。

@ボトル(赤)
13時45分に仲ノ町を出発し、再度外川方面に向かって走り続けた。車内では、ビンゴ大会の開始である。
この手のものは良い結果が出ないのが常であるが、今回は珍しくかなり早め(4番手くらい)にビンゴが揃った。おかげで、最も人気があったであろう銚子電鉄セット(まずい棒10本、ぬれ煎餅10枚、カレンダー)を希望して頂いた。

@戦利品
再度外川で折り返してからは、「崖っぷちシンガー」である永江理奈さんによる歌唱タイムである。3曲ほど歌っていただき、車内は大きく盛り上がった。
(ご本人の同意なしに写真を載せる訳にもいかないので、ヘッドマークで代替)

@ヘッドマーク
曲が終わると、ちょうど終点の銚子である。これで、銚子電鉄によるワイン電車も終了である。
車内でアンケートに答えると、巾着かクロスいずれかがもらえるということであったので、後者を頂いて銚子を後にした。

@粗品


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