■はじめに
今回の旅は、訪問が目的というよりは、「復興応援」という名に惹かれただけの旅である。
3月のとある日、ネット上で「八丈島復興応援きっぷ」というのを目にした。本来であれば片道でも10,840円するフェリーの2等代金が、往復で12,000円(つまり片道で6,000円)になるという。八丈島には過去に2回ほど訪問済みであるが、昨年10月に2回も襲来した台風からの復興を応援するというこの切符を目にして、行ってみる気持ちになった。
宿泊先についても八丈島限定のクーポンを適用させて安く押さえて、後はもう行くだけである。混まないであろう平日を狙い、25日の月曜の夜便で八丈島に向かい、26日は島で宿泊、27日の便で東京に戻ってくる旅程とした。
■2026.5.25
八丈島へ行く便の出発は22時30分であるため、時間に余裕はある。夜になってから移動して、地下鉄の大門駅から歩いて、竹芝桟橋には21時前に到着した。電話予約時に聞いていた予約番号を伝えて、往復の切符を発券してもらった。八丈島には過去にも行ったことがあるが、「往復ともフェリー」は初めてである。

@往復切符
近場にあったコンビニで酒を買い、持参して来たつまみ類で一献をして、搭乗時間を待った。22時10分に搭乗が開始となり、船内に入って行った。
閑散期ということもあり、8人部屋には私を含めても2人しかいなかった。私の寝床は一番壁側であり、電源もある場所である。

@自室
定刻の22時30分、竹芝を出港した。しばらくは東京の灯火が見え続けるため、しばしデッキに出て景色を眺め続けた。

@橋と月
船室に戻って寝ようとしたが、室内温度が暑くて寝られない。何度もデッキに出て体を風に晒したが(体を冷やそうと思い)、それでも寝付けなかった。結局、夜中の24時を過ぎてやっと少し寝られるようになった(その後も何度も起きたが)。
■2026.5.26
5時に三宅島に着岸するため、4時半には船室内が明るくなった。かなり寝不足であるが、これでは起きるしかない。
三宅島が近づいてきたが、ほぼ定刻通りの運航であった。

@三宅島
三宅島の次は、御蔵島である。本来は6時着の6時05分発予定であったが、ここで10分ほど遅れてしまった。

@御蔵島(遠くに見えているのが三宅島)
御蔵島から八丈島は遠く離れているため、船室内はまた消灯された。寝不足を解消するため、少し横になった。
八丈島には、定刻から20分以上も遅れて9時17分くらいに着岸した。竹芝出発時点では「条件付き運行」であり、状況次第では着岸できない可能性もあったが、なんとか無事に入港することができた。

@波は高い
当初予定ではバスと温泉が乗り放題・入り放題の切符(たったの1,000円)で温泉巡りでもしようかと思っていたが、神湊から末吉へ行くバスは9時31分発であり、神湊のバス停まで歩いて25分掛かるから、もう諦めるしかない。

@着くには着いたが
そこで、徒歩旅に予定変更をして、歩き始めた。
しばらくすると、神湊行のバスとすれ違った。「もしや」と思って時刻表を見ると、神湊行のバスが9時27分に港付近を出発して、そして神湊からそのまま反対側の系統になるのであった。「末吉行のバスは、なんで港を経由しないのだろう」と不思議に思っていたが、そういうことだったのである。

@今さら気付いた
件のバス乗り放題・温泉入り放題の切符は以前に使ったことがあるし、温泉は諦めて、今日はもう徒歩旅で貫くしかない。
30分ほど歩いて辿り着いたのが、八丈ストアーである。夜用に島寿司でも買おうと思っていたが、実物を見たら小腹が減ってきてしまった。ということで、この場で頂くことにした。

@八丈島と言えばこれ
そこからさらに歩き続けて、辿り着いたのが八丈島空港である。今回は利用しないが、前回及び前々回ではお世話になった空港である。用事は無いが、雨が降り始めたため、少し休憩である。

@一休み
空港を後にして、続いて向かうのは植物公園である。天気は晴れたり曇ったり小雨が降ったりの繰り返しで、せわしないことこの上ない。

@また晴れてきた
無料のビジターセンターに入ると、ちょうど動画が始まるということであったので、休憩がてらに15分くらいの観光紹介ビデオを見た。
さて再度出発、と思ったが、また雨である。センターにある魚を見たり、近くにある温室の花を見たりして時間調整である。

@お花
園内を歩き始め、飼われているキョンを見たりしてから、植物公園を後にした。スーパーで夜用食材の下見をして(まだ買うのは早いため)、続いて向かったのが、八丈島特有の丸石の壁である。

@石積みの「玉石垣」
その先も歩き続け、辿り着いたのが大坂トンネル展望台の「ふもと」までである。というのも、ここから先はとてつもない急坂となるため、とても展望台まで歩く気力がないためである。

@見るだけ
歩いて来た道を戻り、途中から左折して、千畳岩方面に向かい始めた(この辺りで、もう足は限界に近い)。
風向きによってはフェリーが着岸することもある八重根港に行くと、猫が山のようにいた(20匹以上)。久々の「猫銀座」である。

@猫多し
その後も海岸線に沿って歩き続けたが、そろそろ足が限界である。東屋があったので、そこでしばし休憩した。
再度歩き始め、14時半くらいにやっと千畳岩に辿り着いた。

@また雨が降ってきた
その後も歩き続け、スーパーで夜用食材を買い、予約済の宿には16時頃に到着した。元はそれなりの値段がするが、じゃらんのクーポン(1,000円)を適用させ、さらに期間限定の八丈島クーポン(2,000円)を適用させているから、たったの3,464円である。部屋も広く、設備も充実している。

@1人には広過ぎ
机の上を見ると、なんと復興支援クーポン(コロナ後のGOTOトラベル時代にあったようなもの)が3,000円分も置いてあるではないか。明日は9時40分のフェリーで戻るだけであるから、これは今日中に使うしかない。この時点で35,000歩くらい歩いており、もう動きたくはないが、買い物に出かけるしかない。

@まさかのクーポン
利用できる店をネットで調べてから、買い物に出掛けた。事前に知っていれば今晩に飲む酒でも買ったが、それはもう購入済である。よって、すべてを土産物で使うことにした。
宿の近くにある酒屋(土産物もある)にて、島の焼酎と明日葉の蕎麦、そして島のラーメンを買えば、総額3,007円である(7円は自腹)。

@収穫物
部屋に戻り、しばし動画を見たりしながら休憩して、シャワーを浴びてから一献である。食材は島の刺身(オオヒメとヒラマサ)や島寿司であるが、島の物価は都内以上である(酒の値段も、都内スーパーの1.5倍くらいする)。普通の総菜(焼き鳥など)も含めてあれこれ買ったら、総額が4,000円を超えてしまった。

@島の食材
■2026.5.27
今日は、ただ帰るだけである。早朝の雨も上がったので、散策に出てみた。近くにあった神社を参拝してから、適当に町内を散策した。今回は縁のなかったバスであるが、トビウオ柄のバスがたくさん停車していたので、写真だけ撮ってみた。

@トビウオ柄
部屋に戻って荷物を整理して、港(底土)へ向かって歩き始めた。9時20分頃に着いて、その後しばらくしてから乗船が開始され、定刻より5分遅れた9時45分に出港した。後は、竹芝に向けてひたすら航行するだけである。
船内には小さいラウンジもあるし、Wi-Fiもあるので、船内で旅行記を完成させてアップロードもしてしまおうと思う。

@展望デッキから撮影


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