惜別「久留里線(久留里から上総亀山まで)」

鉄旅(国内) ※観光列車も
久留里線

■はじめに
 全国各地で廃線候補に挙がっているローカル線があるが、久留里線の末端部分(久留里から上総亀山まで)については、2024年11月にJR東日本が廃止方針を表明している。まだ正式な廃止日は決まっていないが、それが決まってから訪問すると混雑必死であるため、期日がまだ有耶無耶なうちに訪問することにした。
 と言っても、千葉県松戸市民である私としては、ただ行くだけではすぐに終わってしまう。よって今回は、亀山湖にある温泉宿泊施設(2食付)に泊まって観光気分に浸ってくることにした。上総亀山には過去に何回か訪問しているが、いつもとんぼ返りであった。ある意味、初めての観光である。私はすでに早期退職をしているため、週末では取りにくい(プラン自体がない)旅館なども、平日ならば問題なく泊まれるのも利点である。

■2026.1.27
 東北旅行で使った「大人の休日倶楽部パス」の残り2日を使った旅行であるが、上総亀山へ直接向かったのでは早く着き過ぎてしまう。よって、銚子経由で行くことにした。というのも、先月に「銚電JAF号崖っぷち行」に乗った際に今後1年以内に有効な一日券をもらっており、それを使おうと思ったからである。

@まだ日付が入っていない

 最寄り駅を5時台に出発し、我孫子や成田などでひたすら乗り換えて、銚子には8時00分に到着した。
 まずは、銚子電鉄でのプチ旅行である。

@銚子電鉄

 ホームで待っていた車両は、元南海電鉄の観光列車「次郎右衛門」用の車両であった。車内の座席は新装されており、先頭部分は「かぶり付き」状態が可能である。ここに座るのは少し恥ずかしいが(子供に譲るべき?)、今日は平日で空いているため、そこに陣取った。

@前面眺望

 車掌から一日券に日付を入れてもらい、定刻の8時10分に銚子を出発した。ゆっくりゆらゆらと揺られ続け、終着の外川の1つ手前の犬吠で下車した。
 犬吠埼灯台には過去に行ったことがあるため、今日は展望塔がある方面に歩いて行った。眺望は綺麗であったが、敢えてキャベツ畑の写真を紹介したい。

@キャベツ畑

 駅に戻り、9時23分発の列車でいったん外川まで行き、折り返しの列車で銚子まで戻ってきた。銚子電鉄のプチ旅行は、これで終了である。
 続いて乗るのは、10時11分発の特急「しおさい」号である。千葉県内の旅行はいつも各駅停車ばかりであるが、今日はパスを使って特急に乗れるのが有難い。

@しおさい

 定刻に出発し快走し続けて、11時36分に千葉に到着した。車内放送での乗り換え案内では12時01分発を案内していたが、無理をしなくても11時40分発に乗り換え可能である。ということで、急ぎ足で移動してその列車に飛び乗った。
 しばし乗車して、12時22分に到着した木更津で下車した。ここが、久留里線との接続駅となる。

@駅前の狸

 久留里線の出発まで時間があるため、駅近くのコンビニなどで買い物をしたりしてから再度駅に戻った。しばらくすると、13時01分発の上総亀山行の2両編成が入線してきた。

@久留里線

 定刻に木更津を出発して、長閑な景色の中を走って行った。途中の久留里でほとんどの乗客が下車すると思っていたが、意外にそうではなく、「乗り鉄」目的の人が多いようであった(大人の休日倶楽部パスが使える平日だからであろうか)。14時08分に到着した終着の上総亀山では、意外にも15人以上が下車した。

@この行先が見られるのはいつまで?

 下車した人たちであるが、地元民は皆無のようであり、皆が駅周辺の撮影などをしている。駅前には解放された民家の一部があり、久留里線廃止反対の署名活動をしていた。お菓子が大量に置いてあり、「1個 どうぞお召し上がりください」と太っ腹である。今からの挽回は難しいであろうが、とりあえず署名はしておいた。

@活動中

 久留里線は、計画としては太平洋側の大原まで繋がる予定であったが、上総亀山から先の工事などは行われていないため、駅の少し先で線路は途絶えたままである。

@ここまで

 駅周辺を徘徊していた人たちは、私を除いてすべて車内に戻り、14時27分に木更津へ向けて出発して行った。

 今日は初めてここに滞在するため、亀山湖方面に歩いて行った。天気も良く、散策日和である。

@晴天

 急にガサッと音がしたので驚いてそちらを見ると、キョンであった。さすがにこの季節のこの場所で熊は出ないであろうが、心臓に良くない。
 さらに歩いて行くと、また物音である。今度は、サルの群れであった。何かと騒がしい。

@サル

 その後も、ダム湖周辺を歩き続けた。ここ数日は寒いが、1月中旬に温かい日があったこともあり、ところどころで勘違いした梅が満開になっていた。

@早過ぎ

 久留里線の久留里から上総亀山までの区間は風前の灯火であるが、ではこの区間が廃止になったからと言って極端に不便になる訳でもない。というのも、この地域には千葉から鴨川まで行く高速バス「カピーナ」号が1日に9往復も走っており(東京行の「アクシー」号もある)、こう言っては元も子もないが、木更津で乗り換えなくて良い分バスの方が便利なのである。

@カピーナ号バス停

 16時も過ぎ、散策も疲れてきたので、宿にチェックインした。薄茶色い温泉にゆっくり浸かってから、部屋で一休みである。夕食会場に行く前に、木更津駅付近で買っておいた品で軽く一杯である。

@木更津土産で呑む

 18時になったので、夕食会場に向かった。安いプラン(定食プラン)であるため豪華ではないが、日本酒や焼酎を追加注文して、手の込んだ料理を頂いた。

@夕食

■2026.1.28
 朝食を頂いてから、宿を出発した。急ぐ旅でもないため、今日もまずはダム湖周辺の散策である。天気が良く、湖面が鏡のようになって上下対称のようになっている。

@綺麗

 その足で、上総亀山駅に向かった。朝の通勤通学の時間帯はもう過ぎており、8時48分発の列車を待っているのは、私と地元のおばあさん1人だけである。
 しばらくして列車がやって来たが、3両も連なっている。ホームからはみ出てしまうが、これは久留里などへの通勤通学対応であり、上総亀山は関係がない。それが証拠に、誰も降りてこない。

@空の車両

 そのままでは折り返しの運転ができないため、車両は少しだけ奥に進んで行き、最後尾(折り返しの最前)車両がホームに掛かるように移動した。そんな作業を眺めているのも、私とおばあさんだけである。

@こういう状態に

 出発直前に1人乗客が増えて、定刻に上総亀山を出発した。昨日の昼は「とりあえず久留里線に乗ってみよう」という観光客がそれなりにいた訳であるが、実情の利用率はこの程度(3両編成に3人)だけである。

@振り返れば誰もいない

 出発後はのんびりと走り続け、終着の木更津には9時53分に到着した。これで、久留里線の旅は終了である。
 家に帰るにはまだ早いため、9時59分発の快速に乗って東京まで移動してきた。続いて乗るのは、特急「踊り子」号である。

@伊豆へ

 せっかく乗り放題の切符があるのだから、今日は伊豆高原まで行ってプチ観光と買い物である。12時00分に東京を出発し、伊豆高原には14時09分に到着した。
 観光地である伊豆高原に来た訳であるが、目的地はシャボテン公園でもテディベアミュージアムでもなくて、「伊豆急行の小さな資料室」である。

@資料室

 全国各地にある鉄道博物館関係はかなり訪問しているが、ここは未訪問であったため、敢えて来た次第である。
 折り返しの列車までまだ時間があるため、その後は対島の滝や吊り橋まで散策しに行った。

@断崖絶壁

 駅まで戻ってきたが、帰りの「踊り子」号までまだ時間がある。そこで近くにあったスーパーに入ってみると、地元のアジがあったので買って帰ることにした。刺身用と書いてあるが、三枚に下ろすには小さ過ぎるため、塩焼きにでもしようかと思う。

@ツマミ用

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