鉄道のない町へ Part4(熊本県菊池市・山鹿市編)

鉄旅(国内) ※観光列車も
菊池プラザ

■はじめに
 鉄道がないことが理由でご無沙汰(もしくは訪問したことがない町)へ行くこのシリーズであるが、今回は熊本県の菊池市と山鹿市である。いずれも内陸部にあり、豊肥本線からは離れているため、鉄道は通っていない。いずれも初めて観光する町であり、またいずれも大昔には鉄道が走っていた町であるため、その遺構などを訪ねてみようと思う。
 往復は熊本空港利用であるが、安い航空券が無かったため、LCCである。宿については、菊池市内の簡易ホテルを2泊手配しておいた。

【過去のシリーズ】

鉄道のない街へ Part1(宮城県登米市編)

鉄道のない町へ Part2(静岡県御前崎市・牧之原市編)

鉄道がない町へ Part3(鹿児島県鹿屋市・垂水市・南さつま市・伊佐市編)

■2026.1.6
 上述した通り、LCCを使っての移動である。始発の列車で成田空港へ移動して、7時05分の便で熊本空港へ飛んだ。9時頃に到着。
 熊本空港へは何度も来ているが、大幅リニューアル以降は初めての訪問である。

@早くこれも出来ますように

 肥後大津駅発のバスの本数が少ないためカードラウンジで時間調整をしようとしたが、まだ仮営業中ということでカード特典が使えないということで、退散である。仕方なく、9時30分発の空港ライナー(肥後大津駅行の無料バス)に乗り込んだ。

@肥後大津駅

 9時45分頃に到着したが、路線バスの出発まで2時間もある。肥後大津駅周辺には瀟洒な街並みもあるが、以前に観光済みである。あれこれ考えて、結局菊池市まで歩くことにした(スマホで測らせると3時間程度である)。
 取り急ぎ、散策の開始である。

@駅付近の街並み

 工場の多い町を、歩き続けて行った。熊本県と言えばTSMC(台湾の半導体企業)の進出で有名であるが、あちこちでそれとは別の工場や物流拠点やホテルの建設中であった。こういうのを見ると、今後の成長が期待できそうである。

@鋭意建設中

 1時間半以上歩いて、やっと道の駅に辿り着いた。旭志牛関連の品が多く売っているが、この時刻に買って歩き続ける訳にもいかない。よって、見るだけである。
 特に買い物もせず、散策を継続した。

@くまモン率高し

 道の駅から30分弱歩くと、コッコファームに辿り着いた。物産館もあり、長期滞在であれば確実に卵を買って行くところであるが、今回は2泊であるから無理である。
 総菜なども売っていたのであれこれ見てみると、大きな卵焼きを使った太巻き(ごはん部分はかしわめし)があったので、夜用に買ってみた。

@太巻き

 そこから約1時間歩いて、やっと菊池市の中心部に辿り着いた。菊池プラザ(バスターミナル)から南西部分、コンビニの近くに不自然な道があるが、これは熊本電鉄菊池線の廃線跡である。

@廃線跡

 現在の菊池線は御代志駅が終点であるが、1986年まではここ菊池まで線路が繋がっていた。菊池にはもう電車は来ないが、その線名だけに名残がある。
 廃線跡を確認した後は、終着駅であった菊池プラザ方面に歩いて行った。路盤跡は残っていないが、「たぶんこの辺りかしら」というところに、いかにも枕木らしいものがあった。しかも、犬釘(レールを線路に押さえておく釘)付きである。

@まさかの発見

 菊池プラザに行ってみたが、鉄道の名残は感じられなかった(古い車両でも置いてくれればいいのに)。テナントも全く入っておらず、客もおらず、寂しいことこの上ない。

@駅跡のバスターミナル

 しばし休憩してから、市内にある古い町並みを散策して、その後は菊池神社に向かった。

@正月ですから

 まだ15時過ぎであるが、予約済みである安ホテルに投宿した。部屋にはテレビも何もなく、共用シャワーであるが、2泊で8,000円(クーポンを使って5,500円)であるから、文句は無い。
 荷物を置いて、スーパーへ向かった。熊本と言えば、馬肉である。牛肉と馬肉の煮付けがあったので、熊本のビールと共に買ってみることにした。

@熊本シリーズ

 それ以外にも半額総菜や安サワーを買って帰り、18時前から一献して今日は終了である。

■2026.1.7
 今日からは、「わくわく1dayパス」の熊本県内板を使っての移動となる。県内の路線バスだけでなく、熊本電鉄の鉄道や市電にも乗車出来て、2,200円である。よって、私のように移動が多い旅程の場合は、お得な選択肢となる。
 まずは、「菊池まで通じていた熊本電鉄を辿る」という名目の元、少し浮気して熊本市方面に行くことにしている。

@電子切符

 バス停まで移動して、8時32分発の熊本駅方面行のバスに乗り込んだ。
 しばし乗り続けて、御代志バス停で下車した。目の前に御代志駅があるが、ここが現在の終着駅である。前回来た時と大きく印象が変わっているが、これは再開発によって200メートルほど駅の位置が変わったためである。

@この場所になってからは初訪問

 上述した通り、菊池線の御代志から菊池は1986年に廃線となっているため、それ以来、御代志が終着駅である。
 ホームで待っていたのは、営団地下鉄のお下がり車両であった。

@元日比谷線

 9時16分、御代志を出発した。ゆっくり走って各駅に停まって行くが、もうラッシュ時ではないため、車内は空いている。
 そのまま終点の藤崎宮前までは行かずに、途中の北熊本で下車した。ここで、上熊本行に乗り換えるためである(なお、菊池線の始発駅は本来は上熊本であり、北熊本から藤崎宮前までは、藤崎線という支線である)。

@続いては元銀座線に乗り換え

 9時42分に北熊本を出発して、終点の上熊本には9時51分に到着した。続いては、市電に乗って市内中心部(バスターミナル)への移動となる。

@これにも乗れる

 10時ちょうどに出発して市内中心部に移動して、花畑町電停で下車した、しばしアーケードを散策してから、桜町バスターミナルに向かった。何度かここを利用したことがあるが、大規模改修が行われてからは初訪問である。

@新しくなった

 乗り場に向かい、10時50分発の山鹿温泉行のバスに乗り込んだ。熊本市への浮気はこれで終了であり、鉄道のない町への訪問を再開である。
 終着の山鹿バスターミナルまでは行かずに、12時頃に到着した中村バス停で下車した。そこから数分歩いた場所にあるサイクリングロードが、山鹿温泉鉄道(鹿本鉄道。1960年に休止して1965年に廃止)の跡である。

@廃線跡

 サイクリングロードは市内中心部に向かっているが、大昔は駅舎が残っていた。駅舎がなくなった後も駅跡を示す碑があったが、今は宅地化されてもう何も残っていない。
 よって廃線跡巡りはしばし休止して、街道沿いの古い町並みを散策して観光をした。

@町並み

 中心部に「温泉プラザ山鹿」という廃れたビルがあったので入ってみると、小さな区画はほとんどすべてシャッター街状態であった。奥の方に地場の品を売る店があったので入ってみると、馬肉と筍を煮たものがあったので、からし蓮根と一緒につまみ用として買ってみた。

@今晩用

 その後も散策を続けて、観光施設として有名な八千代座を見たりしてから、バスターミナルに向かった。14時00分発の菊池方面行のバスは、少し小さいバスであった。

@小さい

 乗客は私だけの状態で定刻に出発し、13分ほど乗車して馬見塚バス停で下車した。ここから数分歩いて辿り着くのが、やはり山鹿温泉鉄道の廃線跡を再利用したサイクリングロードである。

@廃線跡

 ひたすら続いて行くサイクリングロードを歩くが、私以外に歩く人はほとんどいない(もちろん、自転車に乗る人もいない)。正しく活用されているかどうか怪しいところであるが、廃線跡などはサイクリングロードにするくらいしか利用する手はないのであろう。
 30分ほど歩いて辿り着いたのが、山鹿温泉鉄道の菊池川橋梁跡である。

@長大な橋

 廃線跡巡りはここで終了して、続いては道の駅巡りである。1時間ほど歩いて最初の道の駅に辿り着いたが、特に買うものもなくスタンプを押しただけである。そして、そこから25分ほど歩くと、別の道の駅である。歩いて30分以内に道の駅が連続するのは珍しいと思うが、先ほどの道の駅が山鹿市でこちらの道の駅が菊池市であるためであろうか。

@メロンの形をしている

 物産売場に入ってみると、地元(菊池市七城町)の米を使ったおにぎりが半額になっていたので、夜用確定である。また、鹿児島県龍郷町とコラボしたパン(西郷隆盛が幕府からの追撃を逃れるため奄美大島の龍郷町で「菊池源吾」と名前を変えて暮らしており、その祖先発祥の地が七城町西郷地区にあったための関係)があったので、それも買ってみることにした。

@総菜パンは特に地元と関係なし

 道の駅の前にあるバス停に移動して、16時51分発のバスに乗って菊池市内に戻った。コンビニで酒を買ってホテルに戻り、あれこれ買い揃えた食材で一献して終了である。

■2026.1.8
 今日は、午前中の便で帰るだけである(昨日の夕方以降の便では高くなってしまうため、安ホテルに連泊して午前中に帰る旅程にしている)。
 昨日の出発は8時過ぎであったが、これには2つの理由があった。まず1つがラッシュを避けることであり、そしてもう一つが、乗り放題の切符が「一日券」ではなくて「24時間券」であることを利用して、空港までの移動費をなくすためである。

@早朝からバスに

 6時57分発のバスに乗り込み、肥後大津駅へ向かった。旅行中は閑散としたバス車内が多かったが、平日の朝ということもあり、通学の高校生で賑わっていた。
 約50分で肥後大津駅に到着し、ここから先は往路と同様に無料の空港ライナーである。ということで、経費を掛けずに空港まで辿り着いたのであった。

@空港ライナー

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