■はじめに
三重県四日市市でのプチ移住であるが、4日目は四日市市内での観光、5日目は名松線や参宮線沿線の観光、6日目は尾鷲や紀伊長島への観光である。
■2025.11.14
今日は、四日市市内の観光である。そこで活用するのが、「四日市あすなろう鉄道」である。ナローゲージ(762mm)を使用している鉄道であり、旅客営業をしているのは日本には3つしかない(そのうち2つが三重県内にある)。
四日市駅に向かい、一日券を購入した。

@一日券
レール幅が狭いから、当然の如く車両も小さい。私は普通サイズだから良いが、高身長の人であれば頭がぶつかりそうである。遊園地のおもちゃ電車を少し大きくしたくらい、とも言える。

@小さい
9時12分に「あすなろう四日市」駅を出発し、日永で分岐して、西日野には9時20分に到着した。
分岐してからはたったの1駅しかないが、昔はもっと先まで線路が伸びていた(水害により廃線となってしまった)。その歴史に関する掲示が、西日野駅の近くに置いてある。

@昔はもっと先まであった
駅から少し歩いてやって来たのは、昔の四郷村役場を再利用した四郷郷土資料館である。ただし、土日しか開館していないため、今日は入ることはできない。明日以降の週末については、土日しか使えない切符を使って遠出をするため、ここは外観を見るだけである。

@見るだけ
西日野駅に戻り、小さい列車に乗り込んで隣駅である日永で下車した。
内部(うつべ)方面への列車はすぐに来るが、それには乗らず、近くにある神社を参拝しに行った。
日永駅で見ておくべきものは、「スリーゲージモニュメント」であろう。標準軌(新幹線など)、狭軌(JR在来線など)、ナローゲージ(四日市あすなろう鉄道など)の比較ができるものである。

@モニュメント
しばし駅で待ち、入線してきた内部行に乗り込んだ。
内部に到着して、歩いて向かったのは「うつべ町かど博物館」である。ここは金曜と日曜の午前しか開館しておらず、市内観光を到着翌日ではなくて今日にした理由はこれであった。
内部では老人会の活動が行われているようで(だから開館日が限られている?)、中にお邪魔すると、街道の歴史に関する説明などをしてくれる人もいた。
なお私がここに来た理由は、街道の歴史ではなくて、あすなろう鉄道の歴史を知るためである。

@色々あり
近鉄時代の駅名やその他の資料があり、また模型もこの近辺を模したものであるということであった。
どこから来たのか尋ねられたので千葉と答えると、去り際には「どこかで齧ってください」と柿までもらってしまった。

@ありがとうございます
街道が目的ではなかったが、せっかく説明していただいたので、「三重という地名の発祥」とも言われている杖衝坂や、その先にある日本武尊御血塚社を観光してから駅に戻った。

@杖衝坂
12時05分に内部を出発し、終着駅の1つ手前である赤堀で下車した。そこから40分くらいひたすら海側に歩き続けると、見えてくるのが臨港橋である。踏切のような警報器があるが、線路があるわけではなく、船が通る際に道路の部分が持ち上がる(その際に通行止めになる)からである。

@臨港橋
橋を渡ってその先にある四日市港駅跡に行ってみたが、ここは特に残骸は無かった。

@線路だけ
橋を戻り、少し北上したところにあるのが末広橋梁である。これは鉄道用の橋で同様に船の通過時に可動な橋であり、国指定重要文化財である。

@末広橋梁
その後もひたすら歩き続けて、駅方面へと戻って行った。途中、アーケードがあったので入ってみたが、賑わっているのは駅付近だけであり、奥の方はシャッター街のような状態であった。

@東海道です
駅に戻ってきたが、ここで再度四日市あすなろう鉄道に乗車した。というのも、いつもと同じスーパーでは食材が似通ってしまうため、違うチェーン店に行ってみるためである。
再び小さな車両に乗り、内部まで移動してきた。歩いて数分の場所にあるスーパーに行ってみると、地の魚は無かったが、三重産の鶏肉と豚肉があったので、鶏モツをつまみにして豚で締めることにした。

@今日の食材
■2025.11.15
今日は、JRの「青空フリーパス」を使っての観光である。JR東海の販売であるが、第三セクターである伊勢鉄道にも乗車できるようになっている。

@青空フリーパス
その特権を活かして復路では伊勢鉄道で途中下車して、鈴鹿サーキットにも行ってくる旅程にしてある。
5時半頃にホテルを出て、30分ほど歩いてJRの四日市駅までやって来た。伊勢鉄道の乗り場は、長いホームのかなり奥まったところにある。

@伊勢鉄道
6時03分に四日市を出発し、伊勢鉄道を走行している間に日が昇ってきて、6時42分に津に到着した。6時49分発の列車に乗り換え、7時12分に松阪に到着した。つい「まつざか」と言ってしまうが、駅名は「まつさか」である。そして、「松坂」ではなくて「松阪」であるのも、間違えやすい。
ここで乗り換えるのが、名松線である。松阪到着の名松線が入線してきたが、これが7時32分発の家城(いえき)行となる。

@名松線
名松線という名は、名張と松阪から来ているが、残念ながら名張までは通じていない(計画倒れになってしまった)。
定刻の7時32分、松阪を出発した。土曜日だというのに、車内は高校生がたくさんいて大騒ぎである。
8時11分、家城に到着した。ここで、伊勢奥津行へ乗り換えとなる。

@揃い踏み
運転手がタブレットを受け取り、8時25分に家城を出発した。
しばらくは田園風景が続いていたが、しばらくすると川が沿い始め渓谷っぽくなっていった。急に車両がスローダウンしたので徐行区間かと思ったが、鹿の群れであった。

@川沿いを走る
8時59分、伊勢奥津に到着した。駅付近には大きな黄色い葉の木があり、またSLに水を補給していた給水塔が残っている。静かな街並みであり、人通りも少ない。

@伊勢奥津色々
駅の隣には物販をしている観光案内所があるので入ってみると、「あまごめし」なるものを発見してしまった。私は朝や昼は食べなくてもいい派であるが、これは買いである。

@あまごめし(500円)
また、あまごとニジマスの甘露煮があったので、それも買ってしまった。お土産用であるが、今後の滞在期間中に地物が足りなければ、夜用として食べてしまうのもアリだろう。

@お土産
駅付近を散策してから列車内であまごめしを頂き、9時35分に出発した。
11時01分、松阪に到着した。11時06分発の列車に乗り換え、左手に海が見えてくると終点の鳥羽である。12時20分に到着した。
JR鳥羽駅は、観光地なのに無人駅である(観光客の大半を近鉄に取られているため)。それはそう、近鉄の特急でダイレクトで来た方が、旅行になるからであろう。
折り返しまで少し時間があるため、駅近くにある「伊良子清白の家」というところに行ってみた。診察室や手術室の名残が、少し感じられる空間であった。

@伊良子清白の家
その後は、海の近くにあるマルシェに行ってみた。海産物が安く売っており惹かれるが、この時間にここで買って帰るわけにもいかない。あれこれ見ていると、ミカンの試食があったので、有難くそれを頂くことにした。

@まるごと無料
駅に戻り、13時07分発の快速「みえ」に乗り込んだ。定刻に出発したが、クロスシートで快走するのは気持ちが良い。
14時00分に津に到着し、しばし待ってから41分発の伊勢鉄道に乗り換えて、58分に到着した鈴鹿サーキット稲生で下車した。駅から30分ほど歩いて辿り着いたのが、鈴鹿サーキットである。
受付で予約してあるチケットを見せて、園内に入った。しかし私の目的は遊具に乗ることではなくて、ホンダのミュージアムである。

@強かった頃(1991年)
写真では分かり辛いが、最近のF1は昔と比較するとかなり大きくなっている。これでは、モナコでは抜けないのが当たり前である。

@比較的新しい車(2018年)
歩いて駅に戻り、17時19分発の列車で四日市に戻った。
JR四日市駅からホテルに戻る途中、これまで入ったことがないスーパーに行ってみると、ちょうど半額タイムであった。そこで、三重産の魚やワカメ、鈴鹿市のカレー屋のカレーを買い、これらが今晩の夕食となった。

@一式
■2025.11.16
今日からは、「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」での移動となる。2日間有効で8,620円であり、青春18きっぷほど割安ではないが、特定の私鉄を旅程に組み入れられるところが便利である。今日は、これを使って尾鷲などへ行くことにしている。2日連続で同じ方面は避けようと思っていたのだが、明日(月曜)になると臨時快速「みえ」が無いため、今日もJRで南下することにした。

@企画切符
JR四日市駅に向かい、名古屋行の各駅停車に乗り込んだ。なぜ名古屋に向かったのかというと、四日市から乗ったのでは座れない可能性があると思ったためである。
7時過ぎに名古屋について、しばし駅付近を散策してからホームに向かい列に並んで、入線してきた臨時快速「みえ」に乗り込んだ。
定刻の7時43分に出発したが、通路に立つ人もいた。作戦成功である。

@みえ
四日市を過ぎてからは伊勢鉄道を経由して快走し、9時08分に到着した多気(たき)で下車した。ここで、紀勢本線に乗り換えることとなる。
しばらく時間があるが、多気駅は分岐点であるからその名が付いているが、多気の町の中心部は違う場所であり、駅付近には特に何もない。適当に散策してから駅に戻り、新宮行の入線を待った。

@入線してきた(何もない背景と共に撮影)
9時43分、多気を出発した。しばらく田園風景の中を走るが、急に山深くなってトンネルが多くなり、左手に海が見えてくると紀伊長島である。ここで28分も停まるため、いつもなら散策に行くところであるが、復路でも1時間以上の時間があるため、ひたすら車内で過ごすのみである(この旅行記を書いたりして)。

@しばし停車
11時28分に出発し、尾鷲には11時58分に到着した。駅構内には大漁旗がたくさんあり、港町の雰囲気満載である。
まず観光であるが、尾鷲神社は外せないであろう。10分くらい歩いて向かったが、ここにも大漁旗がたくさんあった。参拝をして、御朱印を頂いた。

@神社です
その後は、町内の熊野古道に沿って歩いたりした。川沿いや建物にも、いくつか大漁旗が飾られていた。
スーパーがあったので覗いてみると、地元の魚が山のように売っていた(しかも激安)。今ここで買って帰る訳にはいかないが、「港町に滞在するのもアリだな」とも思った。

@買いたい
適当に歩き続けると、海に出てきた。そこでは、数組の地元の人が釣りをしていた。「1人なら2~3匹釣れれば十分であるし、自前で調達するのもアリか」などと考えてしまった。釣れなければ、スーパーで買えば良いし。

@快晴
あれこれ歩いて駅に戻ってきたが、戻りの列車の出発までまだ1時間以上もある(本数が少ないため)。駅待合室で「旅行記作成タイム」となり、列車を待った。
14時40分に尾鷲を出発し、のんびりと走り続け、紀伊長島には15時07分に到着した。乗り継ぐ列車の出発まで1時間12分もあるため、道の駅まで歩いて行って買い物をしたりした。

@道の駅
その後は駅付近を散策してから駅に戻り、16時19分発の列車に乗り込んだ。乗車しているうちに日が暮れてしまい、多気には17時28分に到着した。乗り継ぐ列車まで42分もあるが、上述した通り多気駅付近には何もないため、またしても旅行記作成タイムである。
18時10分発の快速「みえ」に乗り、四日市まで戻ってきた。
夕食であるが、つまみは昨日までに買っていた「はんぺい」や卵などである。

@つまみ
そして締めの品は、紀伊長島の道の駅で買った「海鮮ちらし」である。海老天の巻き寿司が半額になっており、2つは多いかと思ったが、ついそれも買ってしまった。

@寿司尽くし
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