■はじめに
徳島県徳島市でのプチ移住、土日に当たる5日目と6日目は「四国再発見早トクきっぷ」を使っての徳島県内旅行である。5日目はトロッコ列車に乗って阿波池田方面へ、6日目は牟岐線を中心とした旅行である。
■2025.7.5
トロッコ列車の出発は10時35分であり、それまで待っていてもいいのだが、どうせ1日乗り放題の切符であるため出掛けることにした。どこにしようか考え、板東に行って1番札所である霊山寺に行くことにした。霊山寺は駅から歩いて10分強くらいであるし、朝の9時台ならまだ暑さも大丈夫であろう(と思っていた)。

@乗り放題ですから
8時45分発の板野行に乗り込む。2両編成であるが、2両目は回送列車である。
定刻に徳島を出発。勝瑞で対向列車とすれ違うが、あちらも2両目は回送である。昨日もこのパターンを見掛けたが、土日であったりラッシュと逆向きであったり昼時であったりして乗客が見込めない場合は、そうするのであろうか(連結作業も不要になるし)。

@あちらも
9時07分に板東に到着し、駅から歩き始めた。さすがに1番札所の最寄り駅であり、平日の朝だというのに同じ目的らしい人もいる。
まだ朝であるが、傘が必要である。それにまだ朝日の角度が低いため、体部分にはどうしても日が当たってしまう。
12分くらい歩いて、やっと霊山寺に辿り着いた。お遍路以外にも通常の旅行でも訪問歴があり、懐かしい。

@何度目かの訪問
参拝を終えて駅に戻ったが、9時台とは思えない酷暑で疲れ果ててしまった。今日はトロッコ列車で阿波池田に行った後は箸蔵に移動してロープウェイに乗り箸蔵寺に行こうと思っていたが、この暑さでは厳しい。というのも、ロープウェイを降りてから階段が278段もあるのである。とても歩ける(登れる)自信がない。
徳島に戻る車内で、阿波池田発のトロッコ列車の空き状況を確認し、窓側が残っていたので決済してしまった。今日は、阿波池田までの単純往復に変更である。

@急遽指定席2枚に
箸蔵寺は香川県との県境に近い部分にある。プチ移住シリーズでそのうち香川県にも来るであろうから、その時にでもリベンジしたい(もちろん、暑くない時期に)。
自動券売機で追加の指定券を発券してから再度改札を通り、トロッコ列車の乗り場に向かった。すでに入線しており、1両目がトロッコ車両、2両目がキハ185系であり、途中の石井までは2両目に乗ることになっている(石井までは通常のスピードで快走するため)。
このトロッコには、以前に乗車したことがある。
【大人鐡48】JR四国「藍よしのがわトロッコ」・小田急電鉄「VSEかながわの地酒」編


@藍よしのがわトロッコ
まだ出発前であるが、乗車証明(案内とスタンプ用紙を兼ねている)と飴が配布された。飴はよくよく見ると、JR四国のキャラクター「すまいるえきちゃん」が描かれている。

@一式
このトロッコでは駅弁を予約購入できるため、3日前に押さえてある。ただし、2年前に乗車した際はトロッコ用に特別に作られた弁当であったが、今は通常の駅弁である。しかも、徳島駅では駅弁が撤退してしまったため、「阿波尾鶏弁当」という名が付いているが、これは高松駅の駅弁である。
出発前から弁当が来た。トロッコ車両で食べた方が雰囲気が良さそうであるが、猛暑の中では食欲も落ちそうなので、冷房の効いている通常車両内で食べてしまうことにした。

@阿波尾鶏弁当
定刻に徳島を出発。左手のホームからは駅員や係員が、右手の遠くでは作業者がお見送りをしていた。
通常通りの速度で走り、10時49分に石井に到着した。ここからは、トロッコ車両に乗ることになる。10時54分に同駅を出発した。
車内では、沿線の農作物や大木や山並みや古い建物など、様々なことに関する観光アナウンスが行われている。

@トウモロコシ畑を駆け抜ける
窓がないため風が当たるが、それでも暑いことは暑い。このトロッコ列車は7月の3週目から8月のお盆過ぎまでは運転されないが、それは酷暑を避けるためであろう。今年の夏は今日が運行開始日であるが、梅雨を想定していたはずである(しかし現実は猛暑)。
徳島線唯一の短いトンネルを抜けると、やっと吉野川が見えてきた。

@吉野川
12時08分、貞光に到着した。今日は今シーズン唯一の「つるぎ高校おもてなし日」ということで、多くの高校生がホームで出迎えてくれていた。ローカルテレビの撮影もあり、賑わっている。特別なスタンプがあったので、スタンプ収集癖のある私としては嬉しいサービスであった。
(昨今は顔の写った写真の投稿に厳しいため、スタンプ写真で代替)

@おもてなし
同駅出発後も猛暑の中を走り続け、12時59分に阿波池田に到着し、トロッコの旅は終了である。屋根があって風が当たるとはいえ気温自体は高いため、持参してきた2本の氷水はもう空になってしまった。
この駅から歩いて数分のところに工場跡を利用した大規模ショッピングセンターがあるので、そこに行って涼んだり、夜用食材や追加の飲料を買ったりして時間を潰した。
さて、猛暑で歩きたくないが、池田に来て「うだつ」のある街並みを歩かないという手もないので、少し遠回りをして街並みを経由して駅に戻った。

@古い町並み
駅に戻り、急遽指定券を購入したトロッコ列車に乗り込んだ。しかし、復路はトロッコ車両に乗り続ける気力もないため、通常車両にいようと思う。気分は、特急「剣山」に乗るようなものである。

@右にいるのは本物の「剣山」
定刻の14時33分に阿波池田を出発。私以外の乗客はすべてトロッコ車両に移動したが(当然と言えば当然)、私は通常車両内で涼み続けた。
トロッコに乗らないのはもったいないと思われるかもしれないが、涼しいだけでなく、ほどよく駅を通過するし、特急よりはかなりゆっくり走ってくれるため、「こういう利用方法もアリだな」と思った。

@ゆったり
15時14分、貞光に戻ってきた(高校生によるおもてなしは下り便のみであり、ホーム上は誰もいない)。
写真撮影をするためにホームに降り立ったが、少し歩くだけで日差しが痛いくらいである。同駅出発後も、ジャンケン大会があった数分間だけトロッコ車両にいただけで、残りは通常車両で過ごした。

@日差しが痛い
17時04分に徳島に到着して、急遽旅程を変更した1日は終了である。
夜であるが、阿波池田で買った総菜があるのと、初日に買った卵やその後に買った鹿肉がまだ残っているため、今日はそれらを片付ける日である。

@夕食
■2025.7.6
8時過ぎにホテルを出て、徳島駅に向かった。今日はまず、阿南行に乗り込む。同じホームに違う方面に行く列車が複数停まっている場合があり、その場合は大きな看板が掲げられてどちらがどこ行きであるか分かるようになっている(先日私が間違えた際は、3番線が鳴門行で4番線が阿南行であった。もちろん、言い訳にもならないが)。

@鳴門行と阿南行が同じホームから出発
8時24分に徳島を出発。各駅で乗降を繰り返し、阿南には9時08分に到着した。
ここからは徳島バスの高速バスに乗り換えるが、JRの切符でも乗車可能である。JR東日本の山田線でも似たようなサービスを提供しているが、あちらはフリー切符の類では利用できない。JR四国は、事前購入していればどんな切符でも可能である。

@サービスを紹介するパンフレット
バスは9時33分発であるため、その5分くらい前にバス乗り場に移動した。待っているのは私だけであったが、続いて2人組が列に並んだ。どうやら初めてこの制度を使うようで、掲示されている説明文をあれこれ確認している。
高速バスは大阪からやって来るため、5分ほど遅れてやって来た。

@立派なバス
このバスは定員制であり、「バスに空席がある限り乗車できる」という条件付きである。大阪を早朝に出ているバスであるが、どのくらいの混雑かと思って車内に入ると、なんと誰も乗っていなかった。つまり、ゼロから3になっただけである。
定刻の9時33分、阿南駅を出発した。その次の停留所はバス会社の営業所であり、ここで乗務員の交代と清掃である。

@前面もお掃除
車庫を出発した後も、バスは快走していった。縦3列の独立シートであり、コンセントもあるしWi-Fiもあるし足載せもある。バスは1日に3往復しかないが、快適具合ではJR四国のボロディーゼルカーをかなり凌駕していると言える。意図的に、バスを狙って乗ってもいいくらいであろう。
バスは、四国ならではの小さな漁村などを縫って走っていく。お遍路で来たことを思い出す。

@由岐の港
牟岐線には日和佐や牟岐のような比較的大きな町を持つ駅もあるが、誰も乗ってこない。ずっと、乗客は3人のままである。
所々では、海を見渡せる場所もある(これは鉄道も同じであるが)。サーフィンをする人があちらこちらで浮かんでいる。

@涼しそう
11時09分、海部高校前バス停に到着した。ここが、阿波海南駅の代替バス停である(この高速バス自体は、もっと先まで行く)。このバス停で、3人全員が下車してカラのバスが走って行った。
駅には行かず、来た道を少し戻って阿波海南文化村にやって来た。ここは、DMV(Dual Mode Vehicle)の出発地点である。

@この施設を後にする際に、DMVがやって来た
DMV自体は、3年半前に乗車済みである。
【第三セクター応援鐡旅12】番外編(世界初のDMV乗車)
https://4travel.jp/travelogue/11738770
今回ここに来たのは、前回見過ごしていたDMVに関する展示を見るためである。それをそそくさと見てから、隣の建物に置いてあったスタンプを押してから阿波海南駅に歩いて向かった。
傘を差して歩いていると、DMVとすれ違った。乗客は2名だけであり、開業直後のお祭りムードは収まっているようである。

@走っているDMV
駅に辿り着き、1両編成の列車に乗り込んだ。DMV乗り場付近には何人かの人がいて写真を撮っていたが、彼らは車で来ているようであり、列車には乗り込んでこない。結局、私を含めてたった2名の乗客だけで阿波海南を出発した。

@1両編成
往路での阿南から乗ったバスの乗客が3名だけで驚いたが、それはダイヤやバスの問題ではなくて、要するに牟岐線のこの区間はどうやってもこの程度の乗客にしかならないのであろう。
それはさておき、この車両は片側の先頭が1人用の席で進行方向を向いているため、特等席である。そこに座って、日和佐までの時間を過ごした。

@特等席
牟岐で乗客が増えたがたった2名であり、結局4名しか乗っていない。
12時43分に到着した日和佐で下車した。日和佐駅付近には道の駅や物産品売り場があり、また近くには23番札所の薬王寺があるため、プチ観光にはうってつけの場所である。取り急ぎ、薬王寺を参拝した。

@久々に来ました
寺は高台にあるため、階段をかなり登ったので汗だくになってしまった。やはり、土曜日に箸蔵寺を諦めて正解であった。
これは猛暑もあるが、年齢的な体力減退もあるかと思う。お遍路はもう一度くらいやってみたいと思うが、60代以降では厳しそうなので、せめて50代のうちであろうか。
寺から降りて、道の駅の売店に向かった。地元女性部による焼き肉のたれがあり、こういうのには弱いので、自分用土産として購入である。

@地物のたれ
続いては、道の駅に隣接する物産品売り場へ行き、イトヨリ(処理済み)が格安であったためそれを購入した。
さて、ここからは高速バスの特例で阿南駅に行く予定である(バス乗り場は駅舎と反対側で、道の駅側にあるため要注意)。定刻の13時27分にバスがやって来たが、車内にいた乗客はたった2名+私を含めて3名だけである。やはり「そういうこと」なのである。バスでも列車でもDMVでも、平日の昼時は2~3名しか需要がない区間なのである。

@旗と被ってしまった
冷房も効いていて電源もWi-Fiもある快適な車内を過ごし、定刻より5分早い14時21分に阿南駅に到着した。駅近くにあったスーパーに行ったりしてから駅に向かい、14時56分発の列車に乗り込んだ。
当初の予定であれば、南小松島で降りて小松島駅があった場所(SLなどが置いてある)に行こうと思っていたが、もうこの猛暑の中を歩きたくない。先ほど阿南駅近くのスーパーに歩いて行ったのだが、5分程度なのに体が痛くなってしまった。

@写真では伝わらないですが(阿南駅付近)
今乗っている列車は徳島止まりではなくて、そのまま板野行になるという。そこで、徳島の隣駅である佐古の駅前にスーパーがあったのを思い出して、そこまで行って買い物をすることにした。
計画変更通りに佐古で下車し、刺身などをゲット。今日の夕食はその刺身(すだちぶり)と、先日買ったのとは違う種類のフィッシュカツ、そして日和佐で買っておいたイトヨリである。

@食材一覧
なお酒についてはいつも通りの安酒を買っていたのだが、先日行ったスーパーで、すだちのサワーを発見した。ということで、酒についても地場産モードである。

@最初の1本だけですが(続きは安焼酎)
【以下もご覧ください】
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