プチ移住第11回・宮崎県延岡市編(5日目~最終日)

プチ移住
日豊本線

■はじめに
 宮崎県の延岡市でのプチ移住であるが、5日目は日向市方面への観光、6日目は熊本県に浮気して食事付き観光列車の旅、7日目は延岡市内の観光、8日目は美郷町方面への観光(ただしトラブルにより変更)、最終日は宗太郎駅への訪問である。

■2026.2.13
 今日は、宮崎交通の一日券を使っての旅行である。今日は言うほどは長距離移動ではないし、それに宮崎交通の一日券(2,000円)は、デジタルで買えば1,800円と割安である。

@デジタル券

 JR駅に向かい、駅前のバス停から8時35分発の外浦行に乗り込んだ(当初は高千穂行と同じバス停で待っていたのだが、なかなかバスのドアが開かない。もしやと思って延岡駅のバス乗り場を調べてみたら、近郊の路線バスは駅の南側から出発するのであった。慌てて、そちらに移動した)。

@待機中のバス(出発は違う場所から)

 南下して走行し、土々呂(ととろ)から国道を逸れて港町へ入っていった。終着までは行かず、赤水(ぶり御殿前)バス停で下車した。
 長閑で小さな漁村である。近くには日高家住宅があるが、敷地には入れない状態であった。

@見るだけ(ズームで撮影)

 その他に神社があったのでそこを参拝し、折り返し9時32分発のバスに乗り込んだ。しばし乗車して、土々呂4丁目バス停で下車し、10分ほど歩いてJRの土々呂駅に向かった。
 せっかく「宮崎」県の「トトロ」駅にあるのに、JRにはそれ関係のものが何もない。こじつけであれこれ置けばいいのに、と思うが。

@トトロの名残無し

 ということで、なぜ先ほどのバスを土々呂バス停ではなくて土々呂4丁目バス停で降りたのかというと、バス停の近くにトトロっぽいものがあったからである(往路の乗車時に見付けていた)。

@トトロっぽい

 線路付近にあった神社を参拝してから、土々呂バス停に向かった。10時31分発のバスは、10分以上遅れてやって来た。
 料金支払いが超絶遅い高齢者が数人いて、遅れはさらに増していった。北町での乗り換え時間は20分であったが、それが心配になってきてしまった。
 遅れること約16分、北町バス停に到着した。乗り継ぐべきバスは同じバス停から乗るので、これで一安心である。

@やって来た

 11時14分発のバスは5分ほど遅れて、北町バス停を出発した。田舎道を走り続け、道の駅とうごうバス停には11時45分頃に到着した。ここで、池野行のバスと接続するようになっている。
 やって来たバスは、小さいバスであった。乗り込んだのは、私とあと1人の合計2人だけである。

@ミニバス

 道の駅を出発してしばらくすると、国道からそれて狭路に入っていった。再び国道に戻り、12時09分に到着した牧水生家バス停で下車した。
 その目の前にあるのが、詩人である若山牧水の生家である。それにしても、山の中にぽつんとあり、この上なく不便な場所である。集落も見当たらない。

@生家

 内部に入ったり近場にある歌碑の写真を撮ったりして、さてバスで戻って…とは行かない。というのも、バスは1日に4本しかないのである。
 よって、道の駅までは歩いて戻ることとなる。約1時間半の道程であるが、今日もぽかぽか陽気であるし(逆に暑いくらい)、雲一つない晴天であるから、苦ではない。

@道端にこんなものもあるし

 ひたすら歩いて、道の駅まで戻ってきた。バスの出発まで1時間弱あるため、しばし休憩である(持ってきたPCでこの旅行記を書いたり)。
 物産館があったので、覗いてみた。昨日爆買いした卵や鶏があるため、もうツマミを買う必要はないが、日向市産のブロッコリーが格安であったので、野菜不足解消のために買ってみた。

@100円

 14時54分発のイオンタウン行のバスに乗り込み、日向市街地を通り過ぎて、江良2丁目バス停で下車した。すぐ近くの道路は、2車線の道路の横に歩道があってそのすぐ横も道路という(つまり歩道が真ん中)、変な形になっている。というのも、ここは国鉄の細島線があった場所なのである(片方の道路は廃線跡)。伊勢ヶ浜駅跡の近くには、それを示す碑も立っている。

@国鉄跡

 さらに歩いてイオンタウンを過ぎると、路盤跡の舗装されていない道路となり、その先の運河の部分では橋脚の土台だけが残っている。この先もさらに歩けば細島駅跡となるが、何も残っていないらしいので、廃線跡散策はここで終了である。

@土台

 イオンタウンの中で休憩・時間調整をしてから、17時02分発のバスで延岡に戻った。

■2026.2.14
 今日は再びSUNQパスに戻り、まずは高千穂まで移動することとなる。その後は熊本県に浮気して、南阿蘇鉄道の観光列車に乗ることにしている。
 駅に向かい、4日前と同様に6時50分発の高千穂バスセンター行に乗り込んだ。

@早朝の延岡駅

 定刻に出発したが、車内の乗客は私だけである。それどころか、結局誰も乗ってこなかった(ずっと貸切状態)。
 終着までは行かず、1つ手前の高千穂駅バス停で下車した。バス停名にある通り、すぐ近くには高千穂駅がある。

@駅

 高千穂線自体は廃線となっているが、ここ高千穂駅からは「スーパーカート」という乗り物が運行されている。その様子については、以下で紹介済みである。

「動かない列車」に乗る旅 Part8
 バスセンターまで歩き、高森方面へ行く「あそちほ」号を待った。このバスは昨年10月に運行開始したばかりであり、阿蘇と高千穂を結ぶ路線となっている。

@あそちほ号

 定刻の9時10分に出発したが、なんとまたしても乗客は私1人だけであった。まだ開通したばかりで知名度がないのかもしれないが、便利な路線であるため、早々に無くなってしまわないことを祈るばかりである。
(なお、敢えて言えばあと1人(1匹)乗っていたが、こういうのが乗っている時点で、満席は想定されていないのであろう)

@同乗者

(南阿蘇鉄道の様子は、別旅行記を参照ください)

【大人鐡81】鹿児島市交通局「マグマやきいも電車」・南阿蘇鉄道「TRAIN BAR千本櫻」編
 千本櫻号に乗って、高千穂に戻ってきた。戻りのバスも、高森から高千穂の区間は私を入れても2人だけであった。道の駅などへの散策をしてから15時50分発の延岡行に乗り込んだが、またしても乗客は2人だけである。地方の公共交通機関は、なかなか厳しいようである。

■2026.2.15
 今日は、延岡市内のバス一日券(700円だが、デジタルであれば600円)を使っての市内旅である。こういう市内旅は到着翌日が良いのだが、この切符は土日しか使えないため、今日まで後回しになってしまった。

@一日券

 8時45分、延岡駅前を出発した。バスは高千穂行であり、インバウンド客など数人が乗っていた(やっと「1人きり」を脱出)。
 9時15分、川水流(かわずる)駅前バス停で下車した。ここまでのバス料金は860円であり、もう一日券の元は取ってしまった。
 名前の通り、この近くには高千穂線の川水流駅があった場所である(現在は、まったく違う建物が建っているが)。レールなどは無いが、路盤は残っている。

@高千穂線跡

 折り返しのバスまで時間があるため、路盤跡に沿ってしばらく歩いてみた。五ヶ瀬川の所で路盤は途切れており、その先には橋梁があったはずであるが、今は跡形もない。残されているのは、橋梁の土台と思われる部分だけである。

@恐らく土台の一部

 集落に戻ったが、まだまだ時間がある。廃線跡は国道に沿うようにあるため、延岡方面に戻るようにして歩き続けた。それにしても、暑い。コートを脱いで天気予報を見たが、今日は20度を超えるという。
 しばらくして出会ったのが、狭い道路をまたぐコンクリート橋である。その写真を撮り、背後から回って路盤跡にも上がってみた。

@廃線跡

 まだまだバスが来るまで時間があるため歩き続け、上角田というバス停からバスに乗り、西延岡バス停で下車した。
 そこから北方向へ数分歩いた場所にあるのが、西延岡駅跡である。こちらは、ホームもレールも駅名標も残っている状態であった。

@西延岡駅

 バスの本数が少ないため、40分ほど歩いてホテルに戻った。しばし休憩し、コートなど不要なものを置いて再度出発し、駅に向かった。
 12時44分発のバスに乗り(ほとんどの区間で乗客は私だけ)、13時30分に到着した下阿蘇バス停で下車した。目的は、目の前にある「道の駅北浦」である。
 その前に、目の前に広がっているビーチに行ってみた。

@暑い!

 塩田に関する資料館を見てから道の駅の売店に行き、地元北浦の塩と、あげみ(魚のすり身揚げ)を買ってみた。あげみはスーパーでも売っているが、明らかに地元感のある品であったし、塩については、料理に使うのではなくて肉を焼いてそれに軽く振って食べたりするのに使おうかと思う。

@買った品

 14時11分発のバスで延岡駅に戻り、15時00分発の熊田行バスに乗り換えて、俵野(ひょうの)バス停で下車した。そこから歩いて数分の場所にあるのが、西郷隆盛宿陣跡資料館である。ここは西南戦争で薩軍の敗北が確定した場所ということであり、たくさんの展示品があるにも関わらず、無料である。

@内部の様子

 その後は40分ほど歩いて道の駅に行き(特に何も買わず)、近場のバス停から延岡行のバスに乗って帰ってきた。今日だけでバスの正規運賃は4,000円以上であるから、一日券サマサマである。

■2026.2.16
 旅行とはまったく関係ないが、今日は私の誕生日である。
 今日はSUNQパスの最後の1枚を使って南郷温泉などへ行くつもりであったが、なんとSUNQパスが「使用期限切れ」になっているではないか(本来の使用期限は購入3か月後の5月8日)。こういうのがあるから、デジタル券は嫌い(紙が好き)なのである。

@なぜ?

 旅行はキャンセルになってしまうため、仕方なく延岡市内散策である。
 9時頃まで部屋で過ごしてから、まずは駅に向かった。明日は早朝に宗太郎駅に向かうが、戻りの切符は宗太郎駅では買えないためである。また、空港まで通しで買えば100キロを超える(途中下車できる)し、料金も少し安くなる。

@切符

 無事に切符を入試手から、歩いて山県有朋中将陣頭指揮の地というところへ向かった。振り返ると聳え立っているのが、旭化成の工場である。

@目立つ

 その後も市内をぐるっと歩き続けると、大きなショッピングセンター(イオン)があったので、土産を探して入ってみた。あれこれ見てから選んだのは、半額になっていた冷や汁の素と、戸村の焼き肉のたれ、地元企業が作っている辛みそである。

@味噌ばっかり

 その後もひたすら歩き続けて、延岡城・内藤記念博物館に向かった。城の歴史に興味はないが、漫画の「ブラックジャック展」をしているということなので、それを見ようと思ったのである。
 しかし歩いている途中に、今日が月曜日であることに気付いた。博物館系は、月曜休館が多い。スマホで調べると、やはり休館日であった。

@無念

 歩き疲れたので一旦ホテルに戻ることにしたが、その前にスーパーに寄ってみることにした。というのも、昨日の昼にスーパーに寄った際に良さそうな刺身があったのだが、夕方に再訪した時点ではもう無くなっていたのである。よって、午前中に確保しておくことにした。

@唐揚げと共に

 ホテルに戻ってPCを開くと、SUNQパスに関する問い合わせメールへの返信が来ていた。それによると、「3か月有効」というのは購入日からパスを開始させるまでの有効期間で、最初のパスを使った後は5日以内に使わないといけない、ということであった。確かに、大きくは書いていないが、使用方法に関する別のページを開いてよく読めばそう書いてある。なんだかなぁ、という気がしなくもないが(保険商品の細部を指摘された気分である)。
 午後も、徒歩散策である。愛宕山展望台の近くまで行ったが、高さを見て諦めてしまった。

@意外に高い

 ということで、物産館やスーパーを数件回って、再度お土産探しをした。宮崎っぽいラーメンと、後はチキン南蛮のタレやタルタルソースがあったので、それを買ってみた。先ほど鶏の唐揚げを買っていたので、これらで「なんちゃってチキン南蛮」でも作ってみようと思う。

@追加購入品

 それでもまだ、時刻は15時過ぎである。よって、駅前近くにある(ただし高台にある)今山八幡宮にやって来た。平日のこの時刻であるから、人は皆無である。

@今山八幡宮

■2026.2.17
 プチ移住の最終日であるが、出発の前に宗太郎駅までのプチ旅行である。
 6時頃にホテルを出て、宗太郎までの切符を買ってホームに向かった。日豊本線の延岡から佐伯までは、各駅停車が1日に3本しかない(上り2本と下り1本)。3本しかない各駅停車となると1両編成のイメージがあるが、使用されているのは特急用車両である。

@各駅停車

 ただし、解放されているのは先頭の1両だけである。
 ホームで待つ人は意外に多く、10人くらいいる。中には、朝帰りっぽい若者も多い。車両を見て「特急?」と驚いている。
 定刻の6時10分に延岡を出発し、薄暗い中を走って行った。市棚で1人下車したが、カメラを持っているので明らかに同業者である。宗太郎には6時39分に到着したが、私とあと1人の同業者が下車した。

@宗太郎駅

 山間の小さな集落の近くにある駅であり、人の気配は少ない。
 なお、市棚と宗太郎の間で県境を越えているため、ここは大分県である。では、大分でプチ移住した際になぜここに来なかったのかというと、上述した通り下り列車は1日に1本しかないため、佐伯側から日帰りしようとすると、宗太郎駅での滞在時間が13時間半になってしまうのである。
 下り列車側のベンチには、なぜか置石などがたくさんあった。

@皆が置いてくらしい

 6時54分発の下り列車(下りはこれしかない)に乗り込んだ。次の市棚では、先ほど下車した同業者以外に、女子高生も1人乗って来た。帰りはどうするのであろうか(20時台まで列車は無い)。
 延岡に到着してからホテルに戻り、荷物をまとめて駅に向かった。当初は9時台の列車に乗るつもりであったが、それより早い8時28分発に乗ることにした。宮崎で駅弁(しいたけ弁当)を買うのと、もし運用に違いがなければ、8時28分発はリクライニングシート化された当たり車両(ボロ車両)だからである。

@当たり車両

 定刻に出発し、宮崎で買い物をして、宮崎発10時20分の特急(宮崎から宮崎空港までは乗車券だけで乗れる)に乗って空港に移動した。チェックインをして、後はラウンジで呑むだけである。
 宮崎で買ったものであるが、結局駅弁でなく、宮崎屋のおにぎりにしてしまった。このご時世で110円と安く、唐揚げも大きい。

@これで呑む(酒は無料)

 次回のプチ移住は3月3日から11日まで、山口市周南市の予定である。

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