■はじめに
今回のプチ移住(10日間程度の短期滞在型旅行)は、三重県の四日市市である。三重県は縦長であるため、津市や松坂市の方が県内移動に便利であるが、キッチンがあるホテルを探していたら四日市市になってしまった。かなり右寄りになってしまったため、半日だけであるが愛知県(名古屋付近)に浮気して旅行することにした。この「プチ移住」は、どちらかというと地方都市に行くことを目的としているため、大阪や愛知は行かないかもしれないためである。
1日目は移動日で、2日目は湯の山温泉などへの観光、3日目は伊賀上野などへの観光である。
■2025.11.11
今日は移動日である。普通に考えれば新幹線での移動となるが、吝嗇壁が働いてしまい、東京と名古屋の間は高速バスにしてしまった。ネット割などを反映させるとたったの3,030円であり、自宅からホテルまで4,000円ちょっとで移動することができる。

@結局バス
渋滞があったため名古屋到着は40分程度遅れたが、急ぐ旅ではないため問題はない。近鉄名古屋駅に行き、そこから近鉄四日市まで移動した。
今回の滞在ホテルは、近鉄四日市駅から歩いて10分くらいの距離にある。駅近ではないため、出張族ではなくて長期滞在の労働者が多いようであり、自炊設備やコインランドリーが利用できる。

@キッチン
早速近場のスーパーへ行き、地物の刺身(カンパチ)や納豆を買って来た。四日市と言えばトンテキが有名であるため、四日市滞在初日からトンテキである。

@三重県産の刺身など
■2025.11.12
今日は、湯の山温泉への観光と、三岐鉄道三岐線の乗車がメインである。
部屋でゆっくりしてからホテルを出て、駅までやって来た。まずは、近鉄湯の山線への乗車である。

@湯の山線
定刻の8時59分、近鉄四日市を出発した。終点の湯の山温泉までは、27分の道のりである。
9時26分、湯の山温泉に到着した。この駅自体は過去に2回くらい来たことがあるが、駅周辺を散策した程度であり、この先にある「本当の湯の山温泉」まで行くのは初めてである。
ということで、次に乗車するのはロープウェイ乗り場へ向かうバスである。

@路線バス
9時32分に駅前を出発し、山道を走り続け、ロープウェイ乗り場には9時41分に到着した。
御在所ロープウェイは往復で2,600円もするし、その先のリフトまで乗るとさらに700円が必要である。しかし私はネットオークションで、双方が利用できる株主優待券を1,300円+送料で買ってあるため、お得に乗ることができる。

@株主優待
チケット売り場で優待券をチケットと交換して、ロープウェイ乗り場に向かった。
一般的にロープウェイと言うと大型のものが多いが、ここはゴンドラ風の小さな乗り物である。それが、約1分間隔で頻繁に出発している。

@ゴンドラ風
しばし並び、私の番になったのでロープウェイに乗り込んだ。まだ朝であるため詰め込むことはせず、他の2人組と合わせた3人だけでの乗車である。
ロープウェイは、鉄塔伝いにどんどんと高度を上げていった。高所恐怖症の気がある私としては、少しく怖くて股間が縮んでしまう感じである。

@少し怖い
山頂に着いてからは、展望台から遠方の景色を見たり、リフトに乗って別の頂上に向かったりした。三重県にいるのに、琵琶湖がすぐそこに見えている。久々に、「普通の観光をしている」という感じであった。

@遠くの山々も見える
観光要素をすべて回ってから、ロープウェイに乗って下山した。私は1人だけで乗車したが、行き違う上りの箱の中はびっしり8人乗車していた。
往路はバスで来たが、復路は渓谷沿いに歩くことにしている(紅葉シーズンでもあるし)。平日だというのに、道路上はロープウェイ乗り場に向かう車列で大渋滞であった。

@渓谷を見ながら歩く
45分くらい歩いて湯の山温泉駅に到着し、12時00分発の列車で近鉄四日市まで戻った。そこで名古屋行の急行に乗り換え、近鉄富田にやって来た。
目の前には2分後くらいに出発する三岐鉄道が停まっているが、今日は一日乗車券を使いたい(それを窓口で買いたい)ため、しぶしぶいったん改札を出た。次の列車まで時間があるため駅付近を散策してから駅に戻り、一日券を購入した。

@裏面に日付が入っている
これから乗車する三岐鉄道は、「三重」と「岐阜」からその名を取ったものであるが、終着駅である西藤原は三重県内である(計画通りであれば岐阜県の関ヶ原まで通すこととなっていた)。

@三岐鉄道三岐線
定刻の13時14分、近鉄富田を出発した。JRの路盤を高架で乗り越えて、その後は平凡な景色の中を走り続けて行った。
終着の西藤原までは乗り通さず、東藤原で途中下車した。近くには、大きなセメント工場がある。

@駅付近に展示されている貨車
工場に続く引込線もあるため、「運良く貨物列車が来ないかしら」なんて甘いことを考えていると、踏切が鳴り出して本当にやって来た。機関車2両に貨車1両という、超アンバランスな編成である。

@バランスが悪い
アンバランスな編成は東藤原駅構内へ進んでいき、貨車だけが引込線内に取り残され、そして機関車2両はホームに向かって来た。電気機関車は、それぞれ昭和29年製と32年製であり、かなりの年季である。

@古い機関車
西藤原方面からやって来た列車に乗り、14時18分に出発した。3両編成であるが、乗客は私だけであった。
続いての途中下車は、丹生川(にゅうがわ)である。この駅のすぐ近くには貨物鉄道博物館があるが、開館日は月に1日だけである。しかし、開館していない日でも屋外には多数の車両が展示してあり、それらは見学が可能である。珍しい車両としては、変圧器の輸送として使用されていたシキ160であろうか。

@シキ160
この後は終着の西藤原へ向かうが、次の列車まで1時間くらいあるため、隣駅である伊勢治田(いせはった)まで歩いて向かうことにした。
グーグルマップを片手に歩き続けたが、マップにも検索されない謎の近道(屈まないといけない)を発見してしまった。

@路盤を潜る
25分ほど田舎道を歩いて、伊勢治田に到着した。それでもまだ30分以上時間があるが、ぼーっとしていると貨車が入線してきたので、その撮影をしたりして時間を潰した。

@三岐鉄道は貨車が多い
貨物列車がある私鉄は数少ないが、三岐鉄道はセメント輸送がまだまだ活発である。
15時21分の列車に乗り、終着の西藤原へ向かった。駅付近は公園が整備されており、古い車両もいくつか展示されている。

@車両たち
15時38分発の列車に乗り、近鉄富田へ戻った。そこで近鉄に乗り換えて、近鉄四日市に移動して今日の旅は終了である。
駅近くにあるスーパーに向かうと、三重県産の黒毛和牛が少し安くなっていたので、同じく地元(鈴鹿)産の卵を買い、今晩は「すき焼き」決定である。

@地元食材
■2025.11.13
今日は、伊賀鉄道を使っての観光が中心である。
ホテルからJR四日市駅までは少しく遠いが、朝の散策代わりに30分ほど歩いて駅に向かった。
四日市はコンビナートがあるため、貨物列車が多く、貨車が係留されている。今日の旅は、7時19分発の各駅停車から始まる。

@入線してきた
7時47分に到着した亀山で2両編成のディーゼルカーである関西本線に乗り換えて、伊賀上野には8時51分に到着した。
ここで伊賀鉄道に乗り換えるが、今日は一日乗車券を利用する。デジタルより紙で買いたいが(見せるのが簡単であるし、記念として残る)、この駅では買えないため、仕方なくデジタルである。

@有効化させた画面
伊賀鉄道の車両に乗り込み、8時57分に出発した。観光の中心は上野市駅付近であるが、まずは終着の伊賀神戸(いがかんべ)まで乗り通すことにした。
伊賀神戸には、9時35分に到着した。駅周辺には何もないため、すぐに折り返すだけである。

@撮影だけ
9時44分に伊賀神戸を出発し、10時12分に到着した上野市で下車した。上述した通り、ここが観光の中心部である。
伊賀鉄道は、過去に何回か乗ったことがある(「大人鐡」シリーズの47回目で「利き酒とれいん」に乗ったこともある)。駅舎自体が、登録有形文化財でもある。

@忍者市駅でもある
観光ということで、まずは定番の伊賀上野城である。前回来た時は城の近くで「よゐこ」の有野君が松尾芭蕉の恰好をして撮影をしていたが、今日も別の番組が撮影をしていた。城をバックにすると、撮影的にも映えるのであろう。

@私は写真撮影をするのみ
城がある高台から降りてからは、古い町並みの散策である。旧家や銭湯、神社などを見て回ったが、個人的にはこの写真を紹介したい。

@シャッターアート
散策を終えた後は駅前にある施設のフリースペースで時間調整をしてから駅に向かい、11時48分発の列車で伊賀上野に戻った。
伊賀鉄道と言えば松本零士氏がデザインした車両が有名であるが(伊賀神戸駅で撮影したパネル参照)、今回は乗車したすべてが違うデザインになってしまった。

@無念
12時21分発の関西本線に乗り、12時38分に到着した柘植(つげ)で下車した。関西本線には何度乗ったか数えきれないが、この駅で途中下車をするのは初めてである。
駅から20分ほどあるいて、ドライブインにやって来た。その後は道の駅に行ってスタンプを押して、駅に戻って行った。

@ここも忍者の里
13時42分発の列車に乗り、亀山には14時05分に到着した。
これまでの旅行などで何度乗り換えをしたか分からない亀山駅であるが、今日はここから30分ほど歩いてローソクで有名なカメヤマの施設に行くことにしている。
ということで駅から歩き続けて、ローソクタウンにやって来た。

@ローソクタウン
事前に申し込みをすれば無料でローソク作り体験ができるようであったが、私が気付いた時点ではもう満席であった。よって今日は、売店とギャラリーを見るだけである。
結局何も買わなかったが、女子がいたら「かわいー」とか言って30分くらいは拘束されそうな感じであった。

@ギャラリー
歩いて駅に戻り、15時24分発の名古屋行に乗って四日市に戻り、今日の旅は終了である。
夕食であるが、今日は三重県産の刺身が売っていなかった。どうしようかと思ってあれこれ探してみると、伊勢の「はんぺい」があったので買ってみた。四角い方は「はんぺん」そのものであり、丸い方は歯ごたえのある練り物であった。四日市トンテキのソースもあったので、これで豚肉を焼こうと思う。

@はんぺい


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