【大人鐡82】長良川鉄道「ワイン列車」編

鉄旅(国内) ※観光列車も
ながら

■はじめに
 今回の食事付き観光列車は、長良川鉄道の「ワイン列車」である。正式名称は、「ワイン列車 ながらワインと贅沢アンティパスト」である。
 長良川鉄道の観光列車については、このシリーズの栄えある第1回目に「ながら」のランチプランに乗車しており、また33回目にも「こたつ列車」に乗車している。今回使用される車両は1回目と同じであるが、内容が全く異なるため乗ってみることにした。なお「アンティパスト」とは、イタリア料理における前菜のことである。ワイン2本が付いて、15,000円也。
 出発時刻は15時55分であるから、午前の新幹線で移動すれば間に合う。しかしそれでは、参加料金に含まれている一日乗車券をほとんど活用することができない。早期退職をして「毎日が日曜日」であるため、前日に高速バスなどで可児市まで移動して、当日は朝から一日乗車券を活用した長良川鉄道内の旅行を行うこととした。

■2026.2.21
 ということで、今回もまた高速バスである。東京駅に向かい、10時30分のバスに乗り込んだ。
 定刻に出発したが、事故渋滞と工事渋滞があり、バスは1時間45分も遅れてしまった。確保してある安ホテルは20時までチェックインする必要があるため、危うく泊まれなくなるところであった。

@天気は良かったが

 17時25分頃に名古屋駅に到着して、名鉄で日本ライン今渡駅まで移動して、スーパーで安食材を揃えてから安ホテルに向かい、19時30分過ぎにはチェックインすることができた。

■2026.2.22
 長良川鉄道は美濃太田駅から出発するが、安ホテルからは歩いて40分ほど掛かる。しかし、中山道の古い街並みを歩けば、苦ではない。

@古い街

 ひたすら歩き続けて、7時過ぎに美濃太田駅に辿り着いた。
 先述した通り、参加料金には一日乗車券が含まれている。以前は紙の切符が郵送されて来たが、今回はウェブのマイページにログインして一日券を表示させる形になっている。デジタルより紙の切符を愛する私であるが、このような場合(事前郵送の必要性など)は、デジタルが有難い。

@一日券

 ホームに向かい、7時20分発の列車に乗り込んだ。車両の前後のスペースには、大きな柿が置いてある(地元の名物の案内+それを使った品の宣伝として)。

@岐阜と言えば柿が有名

 定刻に美濃太田を出発し、7時55分に到着した美濃市で下車した。ここで小一時間余裕があるため、「うだつの上がる町並み」を散策である。

@なぜか鉄ネタが…

 町並みを散策してから駅に戻る途中、旧名鉄美濃駅舎に立ち寄った。開館は朝9時からなのであるが、まだ8時半前だというのに開いていたためである。以前に訪問済みの施設であるが、有難く再訪した。私は仕事の関係で25年くらい前に岐阜市に住んでいたことがあり(当時はまだ名鉄市電が現役)、懐かしい限りである。

@懐かしい車両軍

 駅に戻り、8時48分発の北濃行に乗り込んだ。土日ダイヤで北濃まで行く最初の列車であるため、車内はロングシートのほとんどが埋まるくらい混んでいた。
 終点まで行って往復するのはつまらないため、9時53分に到着した郡上大和で下車した。目的は、近くにある道の駅である。

@初の途中下車

 道の駅に行き、隣接する物産館で買い物をして、駅に戻ってきた。
 10時56分発の列車に乗り込み、11時12分に到着した郡上八幡で下車した。ここで2時間くらい余裕があるため、郡上八幡観光である。
 町並みに向かって歩き始めたが、誰もいない。「日曜日なのにおかしいな」と思っていたが、町並みに近付くにつれて観光客で賑わってきた。何のことはない、みんな車で来ているのである。

@水の多い町

 1時間ほど散策して駅に戻り、余った時間は駅舎内で時間を潰した。あれだけ賑わっていた街中であるのに、駅付近は閑散としている。
 続いては13時27分発の列車に乗って、関方面に移動する予定である。折り返しその列車となる車両が入線して来たが、全体が鮎カラーであった。

@鮎以外の魚もいる

 定刻に出発し、関には14時22分に到着した。観光列車の出発までまだ時間があるため、そのまま乗り通して14時27分に到着した「せきてらす前」で下車した。目的は、近くにあるフェザーミュージアムを再訪するためである(関は、刃物で有名な町である)。

@本社社屋

 展示物を見てから、関駅方面に歩いて行った。途中で出くわすのが、鰻の有名店である(関は鰻でも有名)。久々に頂きたい気もするが、今日は夕方から観光列車があるため難しい(そもそも営業時間外である)。すっかり「鰻の口」になってしまったので、帰ったら冷凍してある鰻でも頂こうと思う。

@以前の訪問時に撮影

 その後も散策を続け、スーパーで車内用の追加ツマミなどを買い(通常の「ながら」のランチプランなどは持ち込み不可であるが、今回は案内に「持ち込み可」とあった)、関駅に向かった。すでに、観光列車用車両「鮎号」が入線していた。

@正面から撮影

 係員に案内されて、車両内に入って行った。「1人だから最悪カウンター席かも」と思っていたが、カウンターはすべて空席で、使用されていたのはボックス席だけであり、私は2人用のボックス席であった(4人用ボックス席も、2人もしくは4人で使用されているようで、どうやら相席にしていないようである)。

@自席

 事前の案内では、前菜一式は復路で提供されると書いてあったので、往路がどうなるのか不明であった。「ワインをお楽しみください」と書いてあったのだが、ワインだけでは心許ない。実際には、クラッカーとチーズが添えられてあった。

@出発時点

 通常の「ながら」は単独運行であるが、今回は定期列車と連結して運行されることとなっている(事前にダイヤを調べて、気付いていた)。ということは、これから美濃太田から来る列車が後ろに連結されるはずである。ということで、それを待ち構えての撮影である。

@迫ってきた(例の鮎デザイン)

 列車が連結されて、15時55分に関を出発した。アナウンスによると、今日の参加者は15人であるという(途中の美濃市から乗る人もいるとのこと)。隣のテーブルを見れば地元の高齢女性グループであるし、地元密着のイベントのようである。通常の定期列車のスピードで走るため、ワインなどが倒れないよう注意する旨のアナウンスもあった。
 まずは、一献の開始である。スーパーで買っておいた岐阜のお菓子と、チューハイである。

@最初は炭酸で

 岐阜のお菓子は、買って正解であった。ピーナツが多くて、ツマミに最適である。
 ワインは手で開けられないタイプであるため、係員に依頼して開けてもらう形式となっている。往路では、白ワインだけ開けてもらった。
 あれこれと観光アナウンスもあるため、それに従って外を眺め続けた。

@午前中も見た景色ですが

 16時51分、郡上八幡に到着した(私的には「戻ってきた」であるが)。ここで、いったん下車しなくてはならない(車両が引込線に移動+車内の準備+定期列車の入線待ち+定期列車と連結、という作業があるため)。
 しばし、つい先ほど見ていた売店などを再訪して時間潰しである。

@到着時の写真

 北濃方面から定期列車が入線してきて、ながら車両が引込線から移動してきて連結されて、やっと車内に入ることができた。席上には、イタリア風前菜が配膳されている。
 最初の重は、飛騨牛ローストビーフ、奥美濃古地鶏とトリュフのロートロ、ボーノポークのバルサミコ酢、生ハム・フォアグラ・フルーツ(柿)である。

@最初の重

 続いての重は、スモークサーモン、サフラン風味のホタテテリーヌ、多幸(タコ)のアフォガート、菜の花とタイのジェラティーナ、キッシュ、野菜のマリネである。

@次の重

 それ以外に、紙袋に入ったパンが置いてあった。
 定刻の17時25分から少しだけ遅れて、郡上八幡を出発した。赤ワインも開けてもらって、前菜をひたすら頂くだけである。

@豪華な席上

 終着の関が近づくにつれて、外も暗くなっていった。
 さて、この手の観光列車の料理は、量が「上品」であるのが常である(そもそも、今回は「前菜」がテーマである)。締めの一品であるが、郡上大和の物産館で買っておいた、きのこご飯である(これの横には「へぼめし」というのが売っていたが、なんと具材は蜂の子。珍しいが、それにチャレンジする勇気は無かった)。

@普通のご飯で

 18時19分に関に到着し、観光列車は終了である。駅から歩いて15分くらいの場所にあるホテルに向かい、チェックインした。

■2026.2.23
 昨日は到着した時点で暗かったため、ホテルの無料朝食を頂いてから散策に出掛けた。まずは、関善光寺の再訪である。

@関善光寺

 ホテルに戻ってから一休みして、荷物をまとめてから駅に向かった。
 移動する前に、駅の西側へ向かった。目的は、美濃町線跡を探すためである。美濃町線の新関から美濃駅(一昨日行った場所)までは1999年に廃止され、利便性を考慮して新関から関までの短い区間が開通したが、その部分も2005年に廃止となってしまっている。

@関駅跡

 さて、後は帰るだけであるが、復路も名古屋からは高速バスである。名古屋までの移動であるが、当初は長良川鉄道+JRを考えていたが、あれこれ調べてみると、関から名古屋までの高速バスがあり、その方が安くて便利である。よって、9時03分発のバスに乗って移動することにした。

@真っ赤の岐阜バス

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