■はじめに
今回は、2つの「ビール飲み放題」の電車に乗ることにする。
まずは、豊橋鉄道の「納涼ビール電車」である。豊橋鉄道の市内線では、ビール電車以外にも「おでんしゃ」などを季節に応じて走らせているが、いつもすぐに予約が埋まってしまう(小さい路面電車であるため、座席数が28と少ない)。団体さんに私1人だけ混ざってもバツが悪いと思って遠慮していたが、乗車できる観光列車の選択肢もだいぶ少なくなってきたため、予約開始日を狙って1席取ってみた。ビール飲み放題に特製おつまみ弁当が付いて、5,200円也。
その翌週に乗車するのが、岳南電車の「JAZZ TRAIN」である。岳南電車についてはこの大人鐡シリーズの58回目ですでにビール電車に乗車済であるが、豊橋鉄道だけではネタ不足かと思い、追加したものである。ビール飲み放題と簡単なおつまみ(乾き物)だけで5,000円(+手数料110円)するが、これは読んで字のごとくジャズの生演奏の料金が入っているためである。
豊橋への移動のための切符は、青春18きっぷ(3日間用)を使うことにした。余ってしまう最終日については、房総半島に行くことにした。岳南電車については、前回も使った方法(小田急の株主優待活用)での移動である。
■2025.9.3
9時過ぎに家を出て、ひたすらJRを乗り継ぐ旅である。東海道本線の各駅停車などはもう数えきれないくらい乗っているため、特筆すべきこともない。
何度か乗り換えを繰り返し、15時39分に豊橋に到着した。

@豊橋
安ホテルのチェックインは16時からであるため駅ビルを適当にブラブラしていると、地元愛知産の鮎が値引きになっているのを発見した。今日のビール電車は持ち込み可能であるため、取り急ぎそれを買ってみた。

@追加のツマミ
安ホテルにチェックインして荷物を置き、必要なものだけを持参して再度駅に戻ってきた。今日の集合時刻は18時10分であるが、すでにイベント用の車両は入線している状態であった。

@これがビール電車
私の席は、一番奥(運転席に近い場所)であった。通常の鉄道車両であれば、テーブルとテーブルの間に係員が歩くスペースがあるが、狭い路面電車であるため通路は無く、ビールは乗客が手渡しで机の奥まで送る方式となっている。
まだ出発前であるが、ビールが全員分揃ったので乾杯となった。

@自席の様子
特製おつまみ弁当は、その名の通りご飯ものは最小限で、ビールに合いそうなツマミが中心である。先ほど買っておいた鮎と一緒に、それらを頂き始めた。

@おつまみ弁当
定刻の18時23分、駅前電停を出発した。いつもは横7人座るロングシートであるが、キャンセル等の関係で今日私がいる席は横5人であり、ゆったりと座ることができている。

@前方の景色
車内では、前後で係員の女性が2人、乗客の対応をしている。1人での乗車はどうかしらと思っていたが、乗客同士が交流できるように係員が気遣いをされていて、お一人様の私も気兼ねなく交流することができた。
約30分走ると運動公園前電停であり、ここで30分くらいのトイレ休憩となる。

@夜も更けてきた
トイレ休憩は5分もあれば充分であるため、そそくさと車内に戻り、ビールの継続である。
なお車両中央部には、オリジナルグッズのガチャガチャと、記念撮影用のパネルが置いてあった。

@撮影用
19時30分、運動公園前電停を出発した。駅前まで残り30分、ビールを繰り返すだけである。
到着の10分くらい前から、ジャンケン大会が行われた。商品は3つあったが、私はすべて惨敗であった。

@車内の様子(天井)
20時頃に駅前電停に戻ってきて、ひたすら呑み続けたビール電車は終了である。安ホテルに戻って、就寝。
■2025.9.4
今日は、ひたすら帰るだけである。東海道線経由では面白くないため、早起きして飯田線経由で帰ることにした。

@飯田線
■2025.9.5
今日は、余った青春18きっぷを使う日である。7月にも同様に青春18きっぷが余っていたため房総の旅をしたのであるが、あまりの酷暑に耐えきれず、館山での観光を諦めていたのであった。ということで、今日はそのリベンジである。9時過ぎに最寄駅を出て、蘇我などで乗り換えて館山に向かった。
しかし、なんだか台風が近づいているようである。台風自体はまだ遥か遠くであるが、館山に近づくと線状降水帯が来てしまい、豪雨である。ということで、今回も館山を素通りして房総をぐるっと回っただけで帰ったのであった。

@これで一周しただけ(木更津駅)
船橋で買い物をして、この日は終了である。
■2025.9.13
冒頭に書いたように、今回も小田急の株主優待を使っての移動である。せっかくFIRE(早期退職)をしたのであるからケチケチせずに新幹線にでも乗ればいいのにと思うが、結局、長年染み付いた吝嗇癖は治らないのである。
10時前に自宅を出てJRと地下鉄を乗り継ぎ、新宿のチケットショップで優待券を買って小田急乗り場に向かった。

@結局こうなる
ロングシートの小田急で小田原に向かい、JRに乗り換えて吉原に向かった。14時50分到着。
ここですぐに岳南電車には乗り換えず、持ち込み用の食材を買うためにスーパーへ向かった。向かったのは駅からすぐ近くにある「スーパーオカムラ」であり、ここは時たまテレビにも登場するような店である。

@大雨が降ってきた
練り物や揚げ物などを買い揃えてから、JRの駅を通り抜けて、岳南電車の駅舎に向かった。
JAZZ TRAINのバウチャー自体はコンビニで購入済みであるが、フリー切符などはまだ手にしていない。そこでまず窓口に行き、フリー切符やJAZZ TRAINの座席券を頂いた。

@一式
辺りは線状降水帯による豪雨であるが、JAZZ TRAINが走る頃には過ぎ去っている予定である。
出発を待っていると、向かいのホームに別の編成が入線してきた。よくよく見てみると、これがJAZZ TRAINである。これから車内の準備をして、夕方の出発に備えるようである。

@JAZZ TRAIN(まだ準備中)
吉原を15時50分に出発し約5分、吉原本町で下車した。JAZZ TRAINを乗り終えてから自宅まで帰ることもできるが、酔った状態で長距離移動はしたくないため、今日は安旅館に泊まることにしている。元より4,700円と安く、じゃらんの2,000円クーポンを適用させて2,700円であるから、財布にも優しい。
駅から歩いて10分程度の場所にあった古い旅館は、超和室という感じであった。

@昭和な感じ
風呂に入ってから吉原本町駅に戻り、17時04分発の列車に乗って吉原に戻ってきた。JAZZ TRAINにはまだ乗車できないが、車内では最終準備が行われていて、楽器のウォーミングアップの最中であった。

@ヘッドマーク
しばらくしてドアが開いたので、自席に向かった。私の席はバンドに一番近いブロックであり、しかもドアに一番近い(ビールの注文がしやすく出入りしやすい)という、最良の場所であった(生演奏であるから、1両目の1番前と、2両目(2両目にも少しだけ客席がある)とでは、大きな違いである)。
机上にはすでにビールが準備されており、おつまみの「バリ勝男くん」も置いてある。

@こういう状態
まだ列車は動き出していないが、もう呑み始めている人もいるため、私もスーパーで買ってきた食材で一献を始めることとした。

@今回買ったもの(旅館で撮影)
17時24分、吉原を出発した。すぐに演奏が始まり、車内は大盛り上がりである。ジャズ好きの常連さんも多いようで、また、地元の新聞記者も乗り合わせて撮影や取材などをしていた。
吉原本町を過ぎると、路線は工場区域へと入って行った。
ひたすらビールのお代わりを続けて、17時50分に終着の岳南江尾に到着した。ここで、26分のトイレ休憩となる。

@休憩中
しかし私は30分弱程度ではトイレは近くならないため、車内に残ってビールを呑み続けた。
復路の出発は18時16分。なお、往路のビールはプレミアムモルツで、復路は静岡麦酒になるのだが、もうだいぶ酔っているため違いはまったく分からなかった。

@写真でも違いは分からない
ずっと盛り上がっていた車内であるが、工場が多い区間になると、車内のライトが消えて「夜景電車」モードとなった。
復路もひたすら呑み続け、もちろん音楽も聞き続けて、18時41分に吉原に戻ってきた。これで、JAZZ TRAINは終了である(20分後に、第二弾が出発するが)。

@お疲れさまでした
本来であれば18時40分着であり、41分発の列車に飛び乗って吉原本町に戻る予定であったが、JAZZ TRAINが少し遅れたためドアが開いた時点で向かいのホームにいた列車は出発してしまっていた。仕方なく駅周辺で時間を潰してから、19時12分の列車で戻り、安旅館へ帰って行った。
■2025.9.14
さて、今日は昨日と逆パターンで帰るだけである。旅行記にするまでもないため、ここで今回の旅行記は終了である。

@吉原駅まで歩いて行った



コメント