無職記念・最後の「週末パス」の旅

鉄旅(国内) ※観光列車も

■はじめに
 本来の定年まであと5年、契約延長も含めればまだ10年もあるが、思うところあって早期退職をした。これからは、旅行の日程も自由に決めることができる。
 無職最初の旅行は長崎を計画していたが、JR東日本の「週末パス」が6月限りで販売終了となると知り、先にそれを使った旅行をすることにした。
 週末パスは、JRだけでなく、私鉄や第三セクター鉄道が14社も乗れるという切符で、青春18きっぷが使えない時期には愛用してきた切符である。週末だけですべての鉄道に乗ることはできないが、今回はJR以外に6社の鉄道に乗り、この切符の「使い納め」をしたいと思う。

■2025.4.5
 今日はJR以外に、富士急行としなの鉄道と上田電鉄に乗り、上田の安旅館に泊まることにしている。
 自宅最寄駅に行き、5時台の列車に乗り込む。これまで何度も使用してきた週末パスであるが、無くなってしまうと今後困ってしまう。

@これが最後

 1日当たりの金額は青春18きっぷよりかなり高いが、上述した通りJR以外にも乗れる鉄道が多いことと、課金をすれば新幹線なども乗れる点が非常に便利であった。
 なお青春18きっぷ自体も、最近は内容の変更があり使い勝手が悪くなっている。おまけに週末パスもなくなるのだから、これからは旅行の際にどの切符を使うのかについて、よくよく検討しなければならない。
(青春18きっぷの代替となりそうな切符を紹介しておきました。似たようなサイトは数多あるため、オリジナリティはありませんが)
「青春18きっぷ」の代替候補切符について
 それはさておき、高尾まで行き、河口湖行に乗り込んだ。

@富士急行に直接乗り入れる

 6両編成であったが、残念ながらロングシートの車両であった。トイレの前だけに窓と直角に座れる席があるので、そこに陣取った。
 7時24分、高尾を出発した。それほど混んでいない車内であったが、富士急行に乗り入れる大月からは超満員となった(外国人多し)。インバウンド効果である。
 大月を出発すると、左手に富士山が見えてきた。

@皆さんの目的

 定刻から2分ほど遅れた9時16分、河口湖に到着した。駅周辺は、とんでもない数の旅行客で大混雑である。
 人ごみを避けるように、湖畔まで歩いて行った。ここでふと気付いたのだが、今から21年前の4月、やっと中途入社先を見付けて、翌5月に久々に旅行を行こうと思い立ち、そしてやってきたのが河口湖だったのである。

@因縁の河口湖か

 駅へ戻り、9時59分発の列車に乗り込んだ。往路はJRからの直通車両に乗っていたので、やっと富士急行の車両に…と言いたいところであるが、これもJR車両を改造したものなので、雰囲気はJRのままである。

@富士急行

 定刻に出発し、大月には10時55分に到着した。
 大月駅付近も、インバウンド客ばかりである。先に出発した松本行の特急が満員であったので、私が乗る列車についても心配していたが、しばらくしてやってきた小淵沢行はかなり空いていた。のんびりと車窓を楽しむ。
 小淵沢からは、JR小海線に乗り換える。今日は、私が乗る列車の直前に臨時列車が設定されていたので(清里などに行く人はそちらに乗ったため)、2両編成の小諸行は20人程度の乗客であった。

@ボックス席確保

 13時36分、小淵沢を出発した。
 小海線はJRの最高地点を走る路線であるが、山岳っぽいイメージは無い。トンネルも少なく、景色もそれほど険しくないため、高原というイメージである。
 見所は、JR最高地点の碑であろうか。猛スピードで走っていくため、撮影も大変である。

@なんとか撮影

 15時56分、小諸に到着した。3分でしなの鉄道に乗り換えなければならないため、定刻の到着に一安心である。
 待ち構えていたしなの鉄道の車両は、新しいものであった。

@しなの鉄道

 15時59分に小諸を出発。16時19分に上田に到着して、まずは安旅館に行って荷物を置いた。
 さて、今日の最後は上田電鉄である。駅に戻り、上田電鉄の乗り場へと向かった。

@上田電鉄

 上田電鉄の終着駅は別所温泉であるが、これまで何度も行ったことがあるため、単純往復にはあまり惹かれない。そこで今日は、途中の下之郷で下車することにした。駅の近くに、生島足島神社があるからである。
 上田を17時10分に出発し、上述した下之郷で下車した。神社までは、歩いてすぐの距離である。

@平穏な無職生活を祈って

 参拝を済ませ、下之郷から上田行に乗って戻った。

■2025.4.5
 今日は、長野電鉄とえちごトキめき鉄道、そして北越急行に乗ることにしている。
 その前に、しなの鉄道での移動である。6時29分発の長野行は、もうだいぶ少なくなってきた国鉄時代から走り続けている車両であった。これに乗ることができるのも、いつまでであろうか。

@懐かしい

 定刻に上田を出発。ウーンと唸るモーター音が、国鉄っぽい雰囲気である。
 長野には、定刻の7時14分に到着した。地下にある長野電鉄の駅へと向かった。
 長野電鉄の各駅では、駅で地場の野菜などを売っている。今日はまだ朝早くて品数が少なかったが、以前は何度か利用したことがある。

@今日は見るだけ

 長野電鉄についても、過去に何度も乗車済みである。終着の湯田中はもちろん、途中の小布施も観光済みである。そこで今日は、須坂で降りてみることにした。
 ホームへ行き、元東急電鉄の車両に乗り込んだ。

@長野電鉄

 7時27分に長野を出発し、須坂で下車した。
 本格的な途中下車をするのは初めてであるが、この駅では以前に乗り換えをしたことがある。というのも、2012年まではここから屋代線が分岐していたからである。無駄に5番線までホームがあるのも、それが理由である。

@様々な展示物もあり

 ここでしばらく時間があるため、町中を散策してみた。「蔵の街」を宣伝していたので、とりあえずそこに行ってみた。

@蔵のある町

 駅に戻り、8時57分の列車で長野方面に戻っていった。
 しかし、長野までは戻らず、途中の信州吉田で下車した。というのも、この駅からしなの鉄道の北長野までは、歩いて行けるからである。
 ということで、歩いて北長野駅にやって来た。新幹線の高架に埋もれるような感じであり、最初は見付けることができなかった。

@ここが駅です

 4月であるのに、待合室では大きなストーブの火が付いていた。暑くて、しばし外に退避である。
 ホームへと行き9時29分発のしなの鉄道(2両編成)に乗り込んだ。同駅を出発し、しばらくするとだんだんと人家が少なくなり、沿線の雪も多くなり、10時08分に妙高高原に到着した。ここで、えちごトキめき鉄道に乗り換えることとなる。

@えちごトキめき鉄道

 4両も連結されているが、これは直江津方面に行くほど乗客が増えるからであろう。
 同駅を10時13分に出発。スイッチバック駅である二本木などを経由して、直江津へと向かって行った。11時09分到着。
 直江津からは、北越急行に乗り換えとなる。

@今日はこれが最後、北越急行

 今日は2両編成であり、2両目は「ゆめぞら」車両であった。もちろん、そちらに陣取った。
 定刻の11時21分に直江津を出発。JRの路線から逸れて北越急行の路盤に入り、トンネルが多くなってくると、「ゆめぞら」の上映会開始である。

@様々なテーマが有り

 この列車の終着は越後湯沢であり、その先はJRの在来線を乗り継いで帰る予定である。しかし、越後湯沢以降の列車の本数が少ないため、途中の「まつだい」で降りてみることにしていた。
 しかし、天気予報がどうにも芳しくない。そこで、越後湯沢まで乗り通すことにした。そして越後湯沢では、週末パスの奥義「課金」である。高崎までの新幹線料金を支払うことにより、大幅な時間削減ができるのである。

@青春18きっぷでは出来ない技

 待ち時間が無くなり、山岳部分を新幹線でショートカットしたため、当初予定より3時間も早く家に帰れることとなった。

 最後の週末パスの旅であったが、販売中止までまだ2か月以上もあるため、時間があればあと1回くらい使っても良さそうである。その場合は、東北方面でも訪問しようかと思う。

@新幹線も乗れますし

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