「自由は、あり過ぎると扱いに困る。
籠の鳥は外に出されるとすぐ空へ飛び立つのだろうか。」
これは、鉄道紀行作家である宮脇俊三氏が早期退職後に上梓した長編旅行記、『最長片道切符の旅』の冒頭である。50歳を過ぎて出版社を退職した宮脇氏は、これからは自由に旅行ができると思う反面、自由過ぎて制約がない状況に戸惑いを覚え、このように表現したようである。
私も55歳の誕生日を過ぎ、遅ればせながら早期退職をした(今は有給消化中であり、来月1日より正式に退職)。これからは自由になんでもできると思う反面、何を優先してどのように具体的に進めるかとなると、すぐには詳細案が浮かばない。
このブログにしてもそうである。個人のウェブサイトは1999年から運営しているし(ただし、簡易方式のHTMLで作成しており、ブログ形式にはなっていない)、鉄道関係の旅行記については2010年から旅行専用サイトに投稿を続けているが、いざ個人ブログを開設するとなると、そのテーマがなかなか定まらない。私が有名人であれば日常雑記でも読んでもらえるであろうが、残念ながら素人の一般人である。

これまで別サイトに投稿してきた鉄道関係旅行記はもちろん継続するとして、主に以下のような2つの要素を追加してみることにした。
1. FIRE生活(主にそこに至る失敗談)
55歳ともなれば定年まであとたったの5年であり、それはFIRE(経済的自立、早期リタイア)ではなくて「ただの定年前の早期退職だろう」と言われそうだが、定年前にそれなりの資産を築くためにはそれなりの手段もあったわけであり、それを紹介していきたい。
と言っても、世に数多ある「投資指南」のような素晴らしいものではなく、主に失敗談を中心に紹介していきた。「こういうことをしたら資産は伸びない」ということを示して、反面教師的にお役に立てればと思っている。また、30台や40代の「本当のFIRE」と違って、50台の半ばとなると早期退職に必要な条件も変わって来るので、その辺りについても、実際の数値などを示していきたいと思っている。
2. プチ移住
地方都市で移住してみたい気もするが、実際に引っ越すとなると重労働であるし、もし行先が自分に合わなかった場合はさらに大変である。そこで、10日間ほど同じ町に滞在することにより、「ちょっとした移住気分」を体験してみることにした。
特に条件はないが、居住体験が疑似体験できるよう、なるべく自炊設備のある宿泊先を選び、地元の食材などを地元のスーパーなどで買い、そして「ただひたすら暮らすだけ」である。急ぎ足の旅行では体験できないような、そういう「地域紹介」ができればと思っている。
もちろん、これまでに力を入れてきた国内外の鉄道旅行記や観光列車紹介についても、引き続き書き続けていきたい。ブログを開設したので、新規の投稿以外にも、過去に旅行専用サイトに投稿してきた記事についても、内容を微修正して掲載し、さらに関連する動画もアップロードしていきたいと思っている。
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