■はじめに
三重県四日市市でのプチ移住であるが、7日目は多度や名古屋近郊への観光、8日目は伊勢や松阪への観光、9日目は桑名への観光である。
■2025.11.17
昨日に引き続き、「JR東海&16私鉄乗り鉄☆たびきっぷ」での小旅行である。三岐鉄道北勢線に乗り、多度大社へ行き、名古屋近郊の鉄道に乗ってくることにしている。
7時12分発のJRで桑名へ向かい、隣接する西桑名駅に向かった。まずは、三岐鉄道北勢線の乗車である。

@北勢線
見るからに小さいが、先日乗車した四日市あすなろう鉄道と同様にナローゲージである。旅客営業をしているナローゲージは国内に3つしかないが、そのうち2つが三重県内にある(残り1つは、黒部峡谷鉄道)。元は近鉄の路線であったが、赤字のために切り離されてしまった(その点でも、四日市あすなろう鉄道と同じである)。
多くの高校生を載せて、7時33分に西桑名を出発した。トコトコと走り続けて、終点の阿下喜(あげき)には8時30分に到着した。

@軽便鉄道博物館
駅のすぐ横には、軽便鉄道博物館がある(今日は閉まっているが、車両は見学できる)。以前ここに来た時は開館しており、この駅から復刻版国鉄バスに乗って三岐線の丹生川駅まで移動した思い出がある。
8時47分に阿下喜を出発して、西桑名に戻ってきた。続いて乗車するのは、養老鉄道である。

@養老鉄道のバカでかい宣伝
養老鉄道は、桑名から岐阜県の大垣を経由して揖斐(いび)まで通じている。桑名駅は、JR・近鉄・養老鉄道・三岐鉄道と4つの鉄道会社が通じており、意外な交通の要所となっている。
ホームに向かい、10時05分発の大垣行に乗り込んだ。

@大垣行
しばし走行し、10時18分に到着した多度で下車した。ここから向かうのは、当然の如く多度大社である。
趣のある鯉料理屋の建物などを見ながら、駅から20分くらい歩いて、多度大社に到着した。

@多度大社
その後は、奥にある本宮(神社)まで参拝した。
よく大きな神社に行くと、大きな馬の置物がいることがあるが、なんとここは本物の馬であった。有料でニンジンを与えることもできる。

@本物
参拝を終えてからは、元来た道を戻って行った。沿道では無人販売でミカンが売っており、長閑である。
駅に戻ってしばし時間調整をして、大垣行に乗り込んだ。

@ここにも馬が
11時39分に、多度を出発した。しばらくすると、岐阜県内である。途中下車したい衝動に駆られるが、それは岐阜県でプチ移住をする際まで取っておくことにしたい。
12時33分に大垣に到着し、JRの快速に乗り換えて岐阜で下車し、そこからJRの各駅停車で枇杷島(びわじま)までやって来た。ここで乗り換えるのが、JR東海交通事業の城北線である。

@城北線
この路線(会社)は、JRの関連であるものの、乗り入れ運転をしていない・値段が高い・勝川駅が離れているなどの理由で、名古屋の中心部なのに1両のディーゼルカーが寂しく走る路線となっている。
数人の乗客だけで13時43分に枇杷島を出発して、勝川には14時00分に到着した。JR勝川駅はすぐ目の前であり、接続して相互乗り入れすれば便利になるのに、と思う。

@離れている
JRの駅まで歩いて移動して、14時14分発のJRで高蔵寺に向かった。
高蔵寺で乗り換えるのは、愛知環状鉄道である。比較的新しい車両であり、ボックスシートであるのが有難い(今日はここまで、ずっとロングシートであった)。

@愛知環状鉄道
14時39分に高蔵寺を出発して、15時20分に到着した三河豊田で途中下車した。愛知環状鉄道には何回か乗っているが、ここで降りるのは初めてである。
15分ほど歩いて向かったのが、トヨタ会館である。ここは無料で入れる施設であり、コンセプトカーや車製造に関する資料が展示されている。

@色々あり
見学を終えてからは駅に戻り、愛知環状鉄道とJR線を乗り継いで四日市に戻った。
今晩の「地物」であるが、先日も買った鈴鹿市のカレーが半額になっていたので、また買ってしまった。あと一つも買ってみたが、これは名古屋市のカレー屋である。しかし、今日は名古屋にも浮気したので、地元扱いでいいだろう。

@カレー2種
■2025.11.18
三重県で一番有名な観光地、それは伊勢神宮であろう。今日は、遅ればせながらお伊勢参りをすることにしている。
近鉄四日市駅に向かい、伊勢中川行に乗り込んだ。朝のラッシュ時で混雑しているが、最前部で景色を見ていればよい。

@前が良く見渡せる車両
伊勢中川で乗り換えて、五十鈴川(いすずがわ)には8時58分に到着した。伊勢神宮の内宮は、ここから歩いて40分くらいである。駅から近い外宮は行ったことがあるが、内宮へ行くのは初めてである。
しばらく歩いていると、左手に月讀宮というのがあったので、せっかくであるから参拝していった。

@月讀宮
その後も歩き続けると、有名な「おかげ横丁」である。まだ朝なので開店している店は少ないが、所謂「食べ歩き」のための店が数多連なっている。
一番有名なのは、やはり赤福本店であろうか。しかし、私は甘いものにそれほど惹かれないため、写真を撮るだけである。

@赤福本店
鳥居を潜り抜けると、内宮の敷地である。しばらく歩いていくと右手に五十鈴川が沿って来るが、水は透き通っており、紅葉の季節も相まって美しい景色となっている。

@五十鈴川
参道を歩き続けて、内宮を参拝した(内宮は撮影禁止)。そして戻り路で、御朱印を頂いた。
全国各地の寺院や神社で御朱印を頂いているが、過去一番シンプルなものであった。

@超シンプル
おかげ横丁を過ぎたが、この後は外宮に行くことにしている。バスがあることは調べておいたが、どうせ時間は有り余っているので、45分ほど掛けて歩いていくことにした。

@こんなものを撮影しながら歩く
ひたすら歩き続けて、外宮に到着した。参道を歩き、外宮で参拝した。内宮と同様に撮影は禁止であるが、その代わりとして、離接する「式年遷宮」の敷地の写真を紹介しておきたい。

@次はこの場所に
参拝を終えた後は、駅の北側にある商人の町河崎に行ってみた。それにしても、伊勢神宮は溢れんばかりの観光客であったのに、こちらはほとんど人がいない。

@河崎の町
駅に戻り、12時21分発のJRで松阪まで移動した。先日、ここから名松線に乗ったばかりである。その際は改札を出ていなかったのだが、改札の外には名松線90周年を祝うものが置いてあった。

@90周年とのこと
まずは、松阪の街歩きである。古い屋敷をいくつか見たり、本居宣長の旧居跡を見たりして散策を続けた。

@その一例
続けて向かうのは、城址にある歴史民俗資料館である。というのも、「松阪の鉄道」という企画展をやっているのである。今月中で終わってしまうので、まるで私の訪問を待っていたかのようである。
150円を払い、資料館に入った。1964年に廃止となった三重電気鉄道松阪線の資料が数多く展示されていた。

@松阪線関係
なお三重電気鉄道関連以外にも、JRや近鉄各線に関する資料もあった。2020年に廃止となった、近鉄の鮮魚列車(行商の人用の電車)関連の資料が、特に目を引いた。

@鮮魚列車
その後は、2階にある小津安二郎関連の資料を見てから、資料館を後にした。
JRの駅に戻り、14時34分発の列車で津に向かった。県庁所在地である津であるが、特に行きたい観光要素も無く、近くにあったSLを撮影するだけである。

@SL
その後は近鉄に乗って、四日市に戻った。今日はこれで終了である。
今晩であるが、三重産の天然真鯛があったのでそれをつまみにして、三重県産の豚肉をおかずにする感じである。

@食材
■2025.11.19
今日は、桑名での観光が中心となる。桑名に行く前に、沿岸部にある火力発電所のPRセンターに寄って来ることにしている。
8時過ぎにホテルを出て、近鉄四日市駅に向かった。今日は、2両編成の各駅停車から始まる。

@短い編成
約10分乗車して、川越富洲原には8時42分に到着した。
ひたすら50分ほど歩き続けて、辿り着いたのが「川越電力館テラ46」である。地球を模した大きな建物であり、無料で見学ができる。

@川越電力館テラ46
中に入り、各フロアを見学していった。内容的には子供向けの展示ではあるが、私は退職前の仕事がエネルギー関係であったので、懐かしい感覚で見学をした。
最上階は、展望スペースとなっている。鈴鹿方面の山脈や、燃料用のLNGタンクなどが見えている。

@火力発電所
見学を終えて、同様の時間を掛けて駅まで戻った。
川越富洲原駅発の列車は、昼時は毎時03分、22分、40分であることは、出発前に調べておいた。駅到着時点で41分であり「出発したばかりか」と思ったが、なぜか列車が停まっている。それどころか、特急列車までも停車している。ホームに行ってみると、信号トラブルで20分くらい前から止まっているということであった。

@行先は「通過」なのに停車している特急
急ぐ旅ではないため、私は各駅停車の車内に入って待ち続けた。11時過ぎ、定刻より40分遅れて列車は出発した。
桑名に到着してからは、観光案内所でもらった地図を片手に市内散策である。まずは、寺町周辺をうろついた。

@寺町色々
その後は、旧東海道に沿って神社を参拝したり、城址にある公園を散策したり、無料で見学できる施設を訪問したりした。

@その他色々
街道を歩き終えてから、最後に向かったのは駅の南側にある踏切である。「ただの踏切では」と思われるかもしれないが、実はここは「標準軌(近鉄)・狭軌(JR)・ナローゲージ(三岐鉄道)の3種類を同時に渡ることができる日本で唯一の踏切」なのである。

@ほぼ同じ高さから撮影
桑名と言えば、ハマグリで有名である。何かあるかと思って駅に近いスーパーに行ってみると、しぐれ煮が売っていたが、とんでもない値であった。ということで、これは諦めてしまった。
違うスーパーへ行ってみると、三重県産の太刀魚が安かったので、それをつまみ用に買ってみた。ハマチは三重とは関係ないが、あまりに安かったので、これはおかずである。

@今日の入手品
この時点で、まだ14時過ぎであった。当初は鈴鹿にでも行こうと思っていたが、今日は朝から歩き通しであるため疲れ切っている。よって、もう帰ることにした。
近鉄で四日市に戻ってきたが、駅前にある市立博物館に寄ってみることにした(常設展なら無料である)。残念ながら、鉄道ネタはなかったが。

@博物館(ハマグリ)
■2025.11.20
今日は、往路と同様に名古屋から東京までの高速バスを中心にして帰るだけである。旅行記には成り得ないため、出発前に旅行記を仕上げてアップしてしまおう。
次回のプチ移住は、12月9日から18日まで、鹿児島県鹿児島市の予定である。

@アーケード街にいる変な奴
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