■「市場に居続ける」ということ
35歳で中途入社をして(その時点で貯金はほぼゼロ)、21年弱で退社をした。中途入社3年目から投資をしていたが、当初は個別株中心であり、まともな成果は出せていなかった(この辺りについては、後日に詳細を紹介していきたいと思っている)。
紆余曲折があったが、唯一褒められる点があるとすれば、それは「市場から逃げなかった」ということである。
ちなみに以下は、中途入社以降の私の資産推移である(企業DC分は除く)。無駄に投資経験だけは長かったため、実はリーマンショックも経験しているのだが、ではこのグラフのどの部分がリーマンショックであると思われるであろうか(ちなみに、中央少し右にある大きな下落は、中古マンションの購入頭金として500万円を引き出した影響である)。

このグラフは、給与や賞与などの定期収入も含めているため、純粋な「株式等の資産のみ」の推移ではないが、当時は絶望的であったリーマンショックですら、「総資産がまだ少ない」「入金力がある」時代であったため、こうして見返してみると、探すのも大変なくらいである。
答えは、以下の部分である。

あれだけ絶望的であったリーマンショックが、「この程度」である。
ちなみに、この部分の「証券口座のみ」を抜粋し、拡大すると、以下のようになる。

こうして見ると、かなりの下落である。約250万から約150万への下落である。今でこそ耐性が付き、一時的な下落などはなんとも思わないが(資産の分母が変わってきたので、昨日(2025年3月31日)などは、1日だけで90万以上も下落したが、狼狽などせず、ただひたすらホールドするだけである)、しかし当時は、顔面真っ青であった。
もしここで市場から逃げていたら、今の資産は無かったであろう。どんなショックが襲来しようと、「狼狽売り」などせず、握力充分でひたすら市場に居続けることが、私のような「投資素人」にできる唯一の方法なのである。

再度上記のグラフを見てみると、コロナショックも可愛いものである。
ちなみに、「令和のブラックマンデー」はすぐに回復したが、私の推移では意外に落ち込んでいる。これは、単なる下落だけではなく、「早期退職後に向けてキャッシュフローを良くするため、投資信託の約半分を売却して分配金のあるETFに買い替えた(利益確定により税金が発生した)」ことと、「配当金目当てで買った銀行株などが予想外に値上がりしすぎたため、暴落直前に売った(こちらも税金が発生した)」ことによる。
最後の下落は、言うまでもない「トランプ関税」である。この下落がさらに続いて歴史的なものになるのか、すぐに反発するのかは、誰もが注目しているところであろう(どちらに動いたところで、私の選択肢は「持ち続ける」しかないが)。
なお最後の数年はかなり上昇しているが、これは「役職が上がって入金力も上がった(毎月30万積み立てた時期もあった)」ことや、「相場が良かったこと(特に2023年と2024年)」、「円安になった」ことが影響しているが、もちろん「複利の影響」も大きい。
(それぞれの詳細については、今後個別に紹介していきたい)
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