■様々な不動産投資
ボラティリティ(変動)の大きい株式投資を避けるために、不動産に投資する人も多い。不動産に直接投資する人や(物件を購入して家賃収入を得る)、投資信託(REIT)を運用する人もいる。
その他の方法として近年有名になってきたのが、不動産クラウドファンディングである。これは、企業が複数の投資家から資金を集め、その資金で不動産を購入・運用して、そして収益を投資家に分配するものである。利率は企業や案件によって異なるが、年率5%くらいを設定しているものが多い。
年率5%であれば、インデックス投資信託よりは劣るが、米国国債などより利率が良いし、ましてや社債や日本国債などよりはかなり高く設定されている。よって、数字だけで判断すれば、悪くない選択肢のようである。そういう私も、300万円ほど不動産クラウドで運用している。
では皆さんにも推奨するかというと、あまり推奨しない。
■不動産クラウドのリスク
というのも、リスクがあるからである。株や投信であれば値下がりのリスクがあるが、不動産クラウドの場合は、倒産のリスクである。いくら数字上で好調であっても、「運営している企業が倒産したら、すべてアウト」なのである。

もちろん、銀行預金でも破綻のリスクはあるが、1,000万円までは保証されるし、そもそも銀行の破綻リスクはかなり低い。国債も国家がデフォルトになるリスクがあるが、日本や米国がデフォルトになるなど、私が生きている間には起こらないであろう。しかし、不動産クラウドを運用している1企業などは、あっけなく倒産する可能性がある。

私が不動産クラウドを持っているのは、リスクを踏まえた上で、「これくらいなら、万が一消えてもいいだろう」という範囲で運用しているからである(運用資産の5%以下)。良い面(安定していて暴落がない、特定の利率が期待できる)を享受しつつ、しかし、投資のメインにはしていない。投資方針としては、オマケの範疇である。
現時点で2つの案件を持っており(100万円と200万円)、利回りは5%と6%である。それに、最初の登録時にアマゾンギフトが8,000円分もらえたり、入金額に応じて2,000円もらったりと、オマケもある。「お遊び枠」であるため、そういう点も楽しんでいるが、やはり、「投資のメイン」としてはお勧めできない。

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